甲状腺眼症とは?専門医が解説する症状・原因・治療のすべて
甲状腺機能の疾患によって現れる代表的な症状のなかに、甲状腺眼症と呼ばれる眼に現れる症状があります。
本記事では、甲状腺眼症の概要や主な症状、治療の流れを解説します。
あわせて、眼形成手術を専門とするオキュロフェイシャルクリニックへよくいただくご質問も紹介するので、甲状腺の疾患が原因で眼にお悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。
目次
甲状腺眼症(TED)とは?
甲状腺眼症(TED)とは、眼球周囲にある脂肪(眼窩脂肪)や眼球を動かすための筋肉に含まれる甲状腺に関係する抗体が標的となり、炎症を引き起こす症状です。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)のほか、稀に橋本病(甲状腺機能低下症)や甲状腺機能に異常がない場合でも発症する場合があります。
甲状腺眼症の主な症状
甲状腺眼症の主な症状として、次のようなものが挙げられます。
【まぶたの症状】
- 眼瞼後退(まぶたの引きつり):目が大きく見開いたようになる
- 眼瞼腫脹(まぶたの腫れ・浮腫):朝起きた時などに特に目立つ
【眼球の症状】
- 眼球突出:目が前に出てくる
- 複視(ものが二重に見える):外眼筋の肥大による動きの制限が原因
- ドライアイ・充血:眼球突出やまぶたの閉じにくさによる
【重症例で起こりうる症状】
- 視力低下・視野欠損:腫れた筋肉が視神経を圧迫する(視神経症)ことによる。
なお、症状が重症化すると失明に至るリスクもあるため、早期受診が重要です。
甲状腺眼症の診断と治療
オキュロフェイシャルクリニック東京では、甲状腺眼症に関する治療について、まずは受診時に必要とする検査を一通りさせていただき、炎症期か否かを判断させていただきます。
この判定により、炎症期であればまずは薬物治療を、非炎症期で状態が落ち着いている患者様には手術のご案内をさせていただいております。
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【FAQ】甲状腺眼症に関するよくある質問
オキュロフェイシャルクリニックは、眼形成手術の専門クリニックとして、これまで甲状腺眼症に悩まれる多くの患者様の治療をさせていただきました。
治療にあたり、よくいただくご質問を回答とともにご紹介いたします。
甲状腺眼症は自然に治りますか?
炎症自体は自然に引いていくこともありますが、残った形態的変化は自然に治ることはありません。
専門的な治療を必要といたしますので、まずはお気軽に当クリニックまでご相談ください。
手術の所要時間はどれくらいですか?
眼窩脂肪減圧手術はおよそ1時間くらい、全身麻酔下での手術となります。
手術の詳細については、受診時に詳しくご案内いたします。
甲状腺眼症で失明することはありますか?
たいへん稀なケースではありますが、視神経が圧迫を受けて失明することもあります。
できるだけ早く受診するようにしてください。
まとめ
甲状腺機能の異常によって眼に現れる症状の甲状腺眼症は、放置しておくと失明のリスクが高まり、症状が現れたらできるだけ速やかに専門医による診断を受け、治療をすることが重要です。
オキュロフェイシャルクリニックは、甲状腺眼症を含むさまざまな眼の症状改善を専門とする眼形成外科クリニックとして、詳しい検査によって患者様一人ひとりの症状を確認させていただきます。
そして、常にアップデートして積み重ねてきた知識と技術を最大限に活用し、辛さと不安を抱えている眼の症状を解消するためのお手伝いをさせていただきます。
甲状腺眼症を改善し、健康的で自然な状態の眼を取り戻したいと悩まれている方は、ぜひお気軽にオキュロフェイシャルクリニックへご相談ください。
監修者情報
オキュロフェイシャル
クリニックグループ代表
鹿嶋 友敬
クリニックグループ代表 鹿嶋 友敬
経歴
- 2002年
- 群馬大医学部卒 群馬大学 眼科学教室
- 2004年
- 伊勢崎市民病院
- 2005年
- 群馬大 眼科
- 2007年
- 聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科へ国内留学
- 2009年
- 群馬大にて眼形成外来を開設
- 2012年
- 学位取得 群馬大学眼科 助教
- 2010年
- アジア太平洋眼形成学会理事
- 2015年
- カリフォルニア大学 ロサンゼルス校へ留学
- 2017年
- 新前橋かしま眼科形成外科 クリニック 開院
- 2018年
- オキュロフェイシャルクリニック 東京 開院
- 2019年
- The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出
- 2020年
- アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員
資格・所属学会
- 日本眼科学会
- 眼科手術学会
- 臨床眼科学会
- 涙道涙液学会
- 眼瞼義眼床研究会
- 甲状腺学会
- 眼窩疾患シンポジウム
- 眼形成再建外科学会