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【眼形成外科医が解説】眼窩底骨折とは?原因・主な症状・手術の必要性について

公開日:2025.12.08

目に強い衝撃を受けてしまうと、眼球が収まっている頭蓋骨の眼窩という箇所の底の部分が骨折を起こしてしまうことがあります。

では、眼窩底骨折は具体的にどのようなメカニズムで起こり、どのような治療が施されるのでしょうか。

眼形成外科を専門とするオキュロフェイシャルクリニック東京が、眼窩底骨折について詳しく解説します。

眼窩底骨折とは?

眼窩底骨折とは、具体的にどの部分で起こるのでしょうか。

眼窩と眼窩底の構造や骨折が起こるメカニズムを解説します。

眼窩(がんか)と眼窩底の構造

眼窩、そして眼窩底は骨の眼球が収まっている部分にあります。

眼窩と眼窩底の構造

眼窩底骨折が起こるメカニズム

眼窩底骨折は、眼球に強い圧力がかかり、その圧力が眼窩内の脂肪や筋肉を通して、最も弱い眼窩底の骨を押し破るようにして起こります。

骨折という言葉を聞くととても大きな怪我のように思われがちですが、眼窩底骨折が起こることによって外部から受けた圧力を逃し、眼球破裂のような最悪の事態を防いでいるといわれています。

眼窩底骨折が起こりやすいシチュエーションとは

眼窩底骨折は、次のようなシチュエーションなどで顔面に強い衝撃が加わった場合に起こるケースが多く見られます。

  • スポーツ中の事故(ボールや用具の顔面への直撃、多競技者との接触)
  • 転倒・転落
  • 交通事故
  • 暴力行為

眼窩底骨折の主な症状

眼窩底骨折が起こった場合、主に以下のような症状が現れやすいです。

  • ものが二重に見える(複視)
  • 眼球が奥へ移動する(眼球陥凹)
  • 目の周り・頬のしびれや知覚鈍麻
  • 視力低下・強い痛み(特に注意が必要)

ものが二重に見える(複視)

眼球の運動機能を担う筋肉や神経が骨折した部分に挟まれたり損傷したりした場合、ものが二重に見えることがあります。

眼球が奥へ移動する(眼球陥凹)

衝撃によって眼球を支える骨が破損した場合、本来あるべき位置よりも奥まった場所に移動してしまい、眼球が奥へ引っ込んでしまうことがあります。

目の周り・頬のしびれや知覚鈍麻

衝撃によって眼窩底付近の三叉神経が損傷を受けてしまうと、目の周りや頬にしびれや知覚麻痺が起きる方もいらっしゃいます。

【危険】視力低下・強い痛み

ダメージを受けた前後の視界の明瞭さが明らかに違う場合、強い痛みが引かない、内出血や充血が激しいといった場合は危険な状況となっている可能性があるため、すぐに専門医を受診するようにしてください。

眼窩底骨折の治療について

眼窩底骨折が起きてしまった場合、どのような治療がされるのか不安を抱かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に多くの方が疑問を感じる手術の有無、そして手術するとなった場合の術式を解説します。

手術は必要か?

眼窩底骨折が起きたからといって全てのケースで手術になるわけではなく、状態によっては医師の判断によって保存治療が選ばれることもあります。

【手術が必要とされる主な判断基準】

  • 骨折の範囲が広い(穴が大きい)
  • 複視が続く、または改善しない
  • 眼球陥凹(へこみ)が目立つ、または進行している

上記に該当する場合は、手術が必要となる可能性が高いです。

整復手術について

オキュロフェイシャルクリニック東京では、手術が必要と判断された眼窩底骨折の患者様に対して皮膚の表面を切らずに整復する手術をご提案しております。

まずはじめに目の動きの検査とCTでの結果を評価させていただき、その評価結果をもとに目の凹みや複視を改善するためのアプローチ方法、どのようにプレートを入れるかといった判断を行います。

事前に的確な判断をすることで、術中に患部へ無駄な侵襲を加えずに適切な位置へプレートを挿入することができ、合併症リスクも最小限に抑えながら治療を進めることが可能です。

「眼窩底骨折による不調が気になる」

「物がぶつかってから目に違和感がある」

このようなお悩みのある方は、ぜひお気軽にオキュロフェイシャルクリニック東京までご相談ください。

まとめ

目に強い衝撃を受けることで起こる眼窩底骨折は、ものが二重に見えたり眼球が奥へ引っ込んだりと、目にさまざまな症状を及ぼします。

オキュロフェイシャルクリニック東京は、眼形成外科専門のクリニックとして、これまで眼窩底骨折が原因による症状に悩む多くの患者様の治療をさせていただいてきました。

当クリニックでは、手術に必要となる時間をできるだけ短くして患者様のお身体への負担を軽減するため、これまで研鑽し続けてきた高度な技術を活かし、皮膚を切らずに瞼の裏側(結膜)からアプローチを行っております。

骨折前の目を取り戻し、以前と同じように生き生きと明るく日々を送りたいとお悩みの方は、ぜひお気軽にオキュロフェイシャルクリニック東京までご相談ください。

年間1万件を超える手術件数(2024年度、グループ全体)から培ってきた豊富な知識と経験を最大限活用し、患者様一人ひとりが明るい笑顔を取り戻していただけるようお手伝いをさせていただきます。

監修者情報

鹿嶋 友敬

オキュロフェイシャル
クリニックグループ代表
鹿嶋 友敬

経歴

2002年
群馬大医学部卒 群馬大学 眼科学教室
2004年
伊勢崎市民病院
2005年
群馬大 眼科
2007年
聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科へ国内留学
2009年
群馬大にて眼形成外来を開設
2012年
学位取得 群馬大学眼科 助教
2010年
アジア太平洋眼形成学会理事
2015年
カリフォルニア大学 ロサンゼルス校へ留学
2017年
新前橋かしま眼科形成外科 クリニック 開院
2018年
オキュロフェイシャルクリニック 東京 開院
2019年
The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出
2020年
アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員

資格・所属学会

  • 日本眼科学会
  • 眼科手術学会
  • 臨床眼科学会
  • 涙道涙液学会
  • 眼瞼義眼床研究会
  • 甲状腺学会
  • 眼窩疾患シンポジウム
  • 眼形成再建外科学会

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