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バセドウ病になりやすい性格とは?イライラや性格の変化は「甲状腺」のサインかも

公開日:2026.03.11

「自分が神経質だから、バセドウ病になったのでは?」とお悩みの方が多くいらっしゃいますが、バセドウ病は性格そのものが原因で起こる病気ではありません。

ただし、強いストレスや環境の変化が発症の引き金になることはあるため、真面目で責任感の強い方ほどストレス状態に陥りやすく、発症のトリガーになる可能性があると考えられています。

しかし、数あるきっかけの一つであり、性格だけで発症が決まるわけではありません。

そこで本記事では、バセドウ病になりやすい人の特徴やリスク要因、そして病気によって起こる変化について、わかりやすく解説します。

【結論】バセドウ病になりやすい性格がある?

結論からいうと、バセドウ病は性格が原因で起こる病気ではなく、また発症したからといって人格が変わる病気でもありません

バセドウ病の直接的な原因は、免疫の異常によって甲状腺を刺激する抗体が作られ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることです。

これは体の中で起こる医学的な変化であり、「気の持ちよう」や「性格の問題」ではないのです。

ただし、強いストレスや大きな環境の変化が発症の引き金になることはあります

「責任感が強い」「頑張りすぎてしまう」といった気質の方は、知らず知らずのうちに無理を重ねてしまうことがあり、それが結果として誘因になる可能性があります。

「バセドウ病になりやすい性格」といわれるのはなぜなのか

バセドウ病の直接的な原因と個人の性格はほぼ無関係ですが、「バセドウ病になりやすい性格がある」という話を聞いたことがあるという方も少なくありません。

その理由は、これから解説するバセドウ病に「なりやすい性格がある」といわれる2つの背景があるためです。

特定の気質が甲状腺を刺激する抗体を作りやすくするため

以下のような気質を持つ方は、周囲に気を配ることに長けている一方で、ストレスを抱え込みやすい傾向があります。

  • 責任感が強い
  • 几帳面
  • 完璧主義
  • 頼まれると断れない

慢性的な精神的・肉体的ストレスは、体の免疫バランスを乱すことがあり、甲状腺を刺激する自己抗体(TSHレセプター抗体)が作られる引き金になると考えられています。

そのため、直接的な原因ではないものの、バセドウ病が発症するきっかけの一つとして見られることがあるのです。

統計的な傾向

バセドウ病は、20〜50代の女性に多いという統計が出ています。

この年代は仕事の責任が増す時期で、かつ結婚・出産・子育て・転職など、大きな環境変化が重なりやすい時期でもあります。

こうした生活上のストレスが蓄積しやすいタイミングと発症年齢が重なるため、「真面目な人がなりやすい」「頑張りすぎる人がなる」といった印象につながっていると考えられます。

しかし実際には、遺伝的要因やホルモンバランスなども関与する、複合的な自己免疫疾患です。

注意!それは性格ではなくバセドウ病の症状かも

「最近怒りっぽくなった」「落ち着きがなくなった」と感じると、自分の性格が変わってしまったのではないかと不安になる方も少なくありません。

しかし実際には性格の問題ではなく、バセドウ病による症状の可能性があります。

脳がフル回転状態に

甲状腺ホルモンは、体の代謝を高める働きをもつホルモンです。いわば「体のアクセル」の役割を担っています。

バセドウ病になると甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるため、体全体が常にアクセルを踏み込んだ状態になります。

心拍数が上がり、脳の働きも過度に活発になった結果、神経が高ぶり、自分では抑えようとしてもイライラが強くなったり、不安が止まらなくなったりすることがあります

こうした変化は性格の問題ではなく、ホルモンの影響による生理的な変化です。

よくある変化

甲状腺ホルモンが過剰な状態では、以下のような変化が現れる可能性があります。

  • 些細なことでイライラする
  • キレやすくなる
  • じっとしていられない(多動)
  • 集中力が低下する
  • 常に不安感がある
  • パニックになりやすい

こうした症状は「性格が変わった」のではなく、ホルモンバランスの乱れによって「神経系が過敏になっている状態」です。

適切な治療によって甲状腺ホルモンの値が安定してくると、多くの場合こうした症状も徐々に落ち着いていきます。

今感じている変化は、あなたの性格そのものではないということを、まずは知っていただくことが大切です。

関連記事:バセドウ病の初期症状チェックリスト|動悸・体重減少から顔つきの変化まで専門医が解説

性格以外のバセドウ病のリスク因子

バセドウ病は、性格以外にも遺伝や性別、生活習慣など、さまざまな要因が複合的に関わる自己免疫疾患です。

ここでは、バセドウ病の代表的なリスク因子について解説します。

遺伝的要因

家族に甲状腺疾患のある方がいる場合、発症リスクはやや高くなるといわれています。

必ず遺伝するというわけではありませんが、体質として自己免疫異常を起こしやすい背景を共有している可能性があります

特に、母親や姉妹などの近親者がバセドウ病にかかったことがあると、発症するリスクが高く、注意が必要です。

性別

バセドウ病は女性に多い病気で、男性の約3〜5倍とされています。

女性はホルモンバランスの変動が大きく、妊娠・出産・更年期などを通じて免疫の働きも変化しやすいことが一因と考えられており、20〜50代の女性に多くみられる傾向があります

喫煙習慣

喫煙は、バセドウ病の発症リスクを高めることがわかっています。

特に、以下のような症状が出る「バセドウ病眼症」の場合には注意が必要です。

  • 目が突出する
  • まぶたが腫れる
  • 視界がかすむ

喫煙はこの眼症を著しく悪化させる要因とされているため、治療中の方やリスクがある方はたばこの禁煙が非常に重要です。

性格や顔つきの変化に隠れたバセドウ病のサイン

「最近きつい目つきになった気がする」といった変化を、イライラしやすくなった性格の問題だと思い込んでしまう方もいらっしゃいますが、実際にはバセドウ病による目の症状が影響していることがあります

バセドウ病では、眼瞼後退(がんけんこうたい)といって、まぶたが通常より上がった状態になることで、黒目の上に白目が見えるようになり、無意識でも目を見開いたような印象になるケースが多く見られます。

さらに、まぶたの腫れや眼球突出が加わると、顔全体のバランスが変わり、以前とは違う顔つきに見えることもあるでしょう。

こうした変化を性格のせいだと抱え込んでしまう前に、医療機関を受診して医学的な原因が隠れていないか確認することが大切です。

【チェックリスト】バセドウ病かどうかを見分ける方法

バセドウ病による目の症状かどうかを判断するには、以下のようなサインが出ていないかを確認しましょう。

  • 鏡を見たときに、黒目の上の白目が見えるようになった
  • 「怒ってる?」と聞かれることが増えた
  • まぶたが腫れて、顔の印象が以前と違う

こうした変化がある場合、「性格が変わった」のではなく、バセドウ病による目の症状の可能性があります。

特に目元の変化が気になる場合は、自己判断で様子を見るのではなく、早めに甲状腺疾患や眼形成を専門とする医療機関へ相談しましょう

早めに受診し、適切な治療につなげることで、進行を抑えられる場合もあります。

関連記事:バセドウ病で突出した目は元に戻る?その答えと改善できる治療法を解説

関連記事:バセドウ病の特徴的な顔つきとは?

オキュロフェイシャルクリニック東京でのバセドウ病眼症の治療について

目元の変化は、見た目の問題だけではなく、日常生活や気持ちの面にも大きな影響を与えます。

オキュロフェイシャルクリニックは眼形成を専門とするクリニックとして、これまで多くのバセドウ病眼症の患者様を治療してきました。

機能面の回復だけでなく、「できるだけ自然な印象に戻すこと」を重視した治療を行っています。

炎症期を抑える「ステロイド」を投与

バセドウ病眼症には炎症が強い「炎症期」があり、眼窩内(目の奥)の組織に炎症が起こり、腫れや圧迫によって眼球突出や違和感が生じます。

当院では、炎症が確認された場合、患部に直接ステロイドを注射する治療をご提供しております。

行っている施設は限られるものの、ステロイドの内服や点滴と比べて全身への副作用を抑えながら、大きな効果が期待できる方法です。

まずは炎症を適切にコントロールすることが、次の治療段階へ進むための重要なステップとなります。

「眼窩脂肪減圧手術」で自然な見た目を取り戻す

炎症が落ち着いた後も眼球突出が残る場合には、「眼窩脂肪減圧手術」をご提供しております。

バセドウ病眼症では、目の奥のスペースが炎症や脂肪の増加によって圧迫され、行き場を失った眼球が前へと押し出され、結果として目が大きく見えすぎたり、まぶたが閉じにくくなったりといった症状が生じます。

「眼窩脂肪減圧手術」は、この圧迫の原因となっている脂肪を取り除き、眼球が無理なく元の位置に近づける治療法です。

一般的に行われている骨を削る「骨減圧手術」とは異なり、術後の腫れや身体的負担を軽減しやすいというメリットがあります

眼窩減圧術

主訴 甲状腺眼症を治したい
費用 鹿嶋先生:1,980,000円
山名先生・菊地先生・小滝先生:880,000円
上記以外※術者指名不可(モニター必須):440,000円
目のクマへの脂肪移植
+220,000円
治療内容 眼窩減圧術
治療に伴うリスク 出血、腫脹、複視の出現または悪化、視力障害、過矯正、低矯正

YouTubeチャンネル:オキュロ鹿嶋の眼形成講座を見てみる

目元は顔全体の印象を大きく左右する繊細な部位であることから、当院では、目の機能を守ることはもちろん、「もともとの顔つきに近づけること」を目標に、患者様一人ひとりに合わせた治療をご提案しております

バセドウ病による顔つきや目元の変化にお悩みの方は、どうか一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

オキュロフェイシャルクリニック東京の治療を詳しく見てみる

関連記事:【眼球突出】原因の約9割はバセドウ病による甲状腺眼症|専門医による症状・治療法を解説

まとめ

バセドウ病は、性格が原因で起こる病気ではなく、ストレスやホルモンバランスなど複数の要因が重なることで発症する自己免疫疾患です。

特に目元の変化が起きると、見た目の印象だけでなく気持ちの面にも大きな影響を与えるため、早期に適切な治療を受けることが大切です。

オキュロフェイシャルクリニックでは、炎症期の治療から外科的治療まで一貫して対応し、目の機能を守りながら、見た目の美しさとの両立を目指した治療をご提供しております

「自分の性格のせいかもしれない」「顔つきが変わってしまった」と一人で抱え込まず、まずは専門医にご相談ください。

適切な診断と治療によって、安心して日常生活を送れる状態へとサポートいたします。

監修者情報

鹿嶋 友敬

オキュロフェイシャル
クリニックグループ代表
鹿嶋 友敬

経歴

2002年
群馬大医学部卒 群馬大学 眼科学教室
2004年
伊勢崎市民病院
2005年
群馬大 眼科
2007年
聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科へ国内留学
2009年
群馬大にて眼形成外来を開設
2012年
学位取得 群馬大学眼科 助教
2010年
アジア太平洋眼形成学会理事
2015年
カリフォルニア大学 ロサンゼルス校へ留学
2017年
新前橋かしま眼科形成外科 クリニック 開院
2018年
オキュロフェイシャルクリニック 東京 開院
2019年
The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出
2020年
アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員

資格・所属学会

  • 日本眼科学会
  • 眼科手術学会
  • 臨床眼科学会
  • 涙道涙液学会
  • 眼瞼義眼床研究会
  • 甲状腺学会
  • 眼窩疾患シンポジウム
  • 眼形成再建外科学会

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