公開日:2019.04.23
最終更新日: 2024.03.15
バセドウ病眼症への減圧術で眼窩脂肪を取るということ
バセドウ病眼症への減圧術で眼窩脂肪を取るということ
当院で行っている手術、眼窩内脂肪を切除する手術ですが、実は世界中で当院でしかやっていません。
もともとUCLA行ったのも骨の減圧手術で世界一有名なGoldberg先生に学ぶためです。
でも、現在その技術をさらに進化させています。
Goldberg先生の手術は本当に素晴らしいものでした。
眼の奥の骨を削る手術を開発した方なのですが、どこまで骨があるのか知識と経験から分かり切った上で行う手術は素晴らしかったです。
眼窩内脂肪を取る、ということはかなりのリスクがあります。
眼窩内脂肪のある部位には神経や血管が密集しているため
それらを損傷するリスクがあるからです。
実際に自分が執刀した患者さんでも、完全失明した方はいませんが
視力・視野の障害を起こされた方もいらっしゃいます。
ただ、取り方と術後の処置を工夫したので最近6か月はいらっしゃいません。
その他、瞳孔が散大したり、近くが見づらくなったりします。
これも細かい神経の障害によるものです。
だからどの医者も眼窩内をさけて、病気の本質ではない、骨を取るのです。
(ちなみに比較的安全と思われる眼窩外壁の骨の切除でも失明することがあります。
自分の患者ではないのですがUCLAに居たときに1人完全失明してました。)
誰もが疑問に思うことですが、
脂肪が増えているのだから脂肪を切除することは出来ないのか。
細かい血管や神経を見ることが出来てそれがあった場合に避けることが出来たらよいのではないか。
我々は顕微鏡を使って大きく拡大して血管と神経を傷つけないように配慮しながら、脂肪だけを取る手術を行っています。
この手術は世界でも行っている人はいないと思います。
誇張ではなく、たくさん海外の学会に行っていますが話を聞いたことがないのです。
眼形成の世界では、世界中のかなりの数のドクターが僕の顔を知ってくれている状態ですから
僕に入ってこないということは世の中に存在しない、と考えてよいはず。
だからもちろん日本の中でこの手術を出来る人はいないはずです。
手術にはかならずリスクがあります。
最近来院される患者さんは、大抵ブログなどを見てからくるので
当院での手術を決めてから来られるのですが
たまにどこで手術するか迷いながら話を聞きにきた、という方がいます。
僕は何かに迷ったときに
同じ状況を他に例えるとどういう状況なのかを妄想してみるクセがあるのですが
その患者さんには術者をタクシードライバーに例えて説明しました。
スタートとゴールがあって
それぞれのドライバーがベストと思うルートで運転をします。
それぞれのルートによってかかる時間は違いますし、安全性も異なります。
患者さんは後部座席に座る乗客のようなものです。自分の身を任せるしかありません。
車に乗ればわかりますが、100%安全ではありませんよね?
ドライバーがどんなに注意していても、もらい事故を起こされるかもしれませんし
急にシカやイノシシが出てくるかもしれません。
その時に大事なのは、、、、
事故が起こっても、患者さんが納得できるタクシードライバーに
身を任せてくださいということです。
この人はベストを尽くしてくれたんだから仕方ない。
そう思える術者を選んでほしいと思います。
100%安全な手術はないのですから
より後悔しない施設を選ぶのがよいと思います。
僕はすべての骨を取った経験があり、そのうえで眼窩脂肪の切除にたどり着きました。
全て経験した上で骨を取ることを第一選択にしなかったのはやはり病気の本質ではないと感じたからです。
増えた脂肪を切除するのが、本質だと感じたからです。
バセドウ病眼症への治療についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
こちらから
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」
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公開日:2019.04.22
”絶望の眼科通院”
何年前の発症であったとしても、バセドウ病で眼球突出したお顔はそのままです。
この方はこれから手術予定の患者さんのようですが
このように絶望を感じてしまった方も改善させることは十分に可能だと思います。
出来るだけしっかり治せるように努力したいと思います。
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公開日:2019.04.21
最終更新日: 2019.04.29
2019年ゴールデンウィーク中の営業について
ゴールデンウイーク中の診療ですが、4月29日(月曜日)から5月2日(木曜日)までの4日間を通常営業として手術と外来を行っています。
普段は時間が取れない方も是非一度ご連絡頂ければ幸いでございます。
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公開日:2019.04.19
完全予約制のクリニック
当院は完全予約制です。
一般的に、医療機関は受付時間が決まっていて、その時間内に行けば何人でも診てくれます。
それは病人を診る、医療だからこその慣例かもしれません。
救急外来のように疾患として断ることが難しい場合や
医療機関が比較的少ない大昔であればそれも良かったかもしれませんが
デメリットとして1日の患者数にバラツキがでてしまうことが挙げられます。
困った時にすぐ行ける反面、
混んだ日にあたってしまうと3時間4時間待ち、ということもあり得るのです。
大学の眼科外来はそんな状態でした。
自分が常勤でバリバリやっていた時期は
8時に出勤して昼ご飯たべる時間なくぶっ通しで終了が8時なんてことはザラでした。
自分はまだ動いているから時間が経つのが早く感じていましたが
待っている患者さんはいつ呼ばれるともわからない中、待合でずっとずっと待っていなければなりません。
来院が9時、視力検査して、ずっと待って。。。。。。
診察に呼ばれるのが3時4時、というような状況でした。
非効率的な大学の外来システムには、いろいろな要因があるのですが、
こんなこと、誰にとっても良いはずがありません。
患者さんも怒る人続出ですが、言われる受付やナースなどのスタッフも、
待たせている医者もみーんな不幸。
皆さん、大学の外来ですごく待つことをご存知なので朝8時半に来院が集中します。
朝イチなら、それほど待たずに済むからです。
予約のほとんどが朝イチに集中し、最初に診てもらえた数人以外はすべて激流に巻き込まれるように待ち時間が伸びていきます。
1日の患者数にすごく変動があるのであれば仕方ないですが
すこし考えるとわかることで
何時間も待ったとしても、毎日夕方から夜には終わるわけですから
時間当たりの診察数とトータルの患者数はそんなに大きな変動はないわけで。
そうしたら均等に分散して予約したらみんな幸せなんじゃないの??ってずっと思っていましたが
そういうシステムを変更するには自分のポジションが上(=教授とか)でないといけなくて
自分が上に行くまで待っていたら、自分の人生が終わっちゃう。
そんな無意味なことはしたくないのでスパッと常勤はやめさせていただきました。
(今は非常勤として週に1度行ってます)
ふう。不満を書いていたら文章が伸びてしまった。
当院のシステムの話に戻ります(笑)
予約制ではなく自由受診とすると、ある日のとある時間帯に患者さんが集中する可能性があります。
そうすると待っている患者さんも人生を浪費するし、待たせているこちらもストレスです。
であれば医療機関らしくないかもしれませんが,
完全予約制にしたほうが良いというのが僕の発想。
でも留意していただきたいのが、
皆さんを無駄に待たせないためのシステムではありますが
その時間にかならず診察が出来るというためのシステムではありません。
というのも、うちのクリニックに来られる方、かなり難しい経歴の方ばかりだからです。
バセドウ病眼症であちこちに治せないと言われたり
美容外科で何度も手術されていたり
精神的に不安定であちこちで手術断られていたり。。。。。。
お話が長くなってしまうことが、どうしても多いのです。
かつ毎日手術をしています。
手術は時間通りにかならず終わるというものではありません。
だから待ち時間は長くなってしまうこともありますが
そんな理由なのでご理解いただけましたら幸いです。
当院は完全予約制ですが、時間通りに診察するための予約ではないのです。
GWも4日間、営業します。(4/29-5/2)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://oc-tokyo.com/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
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公開日:2019.04.17
この時代だからこそ可能になったこと
4月9日に東京MXというローカルTV局で放送された内容をYoutubeで公開しましたので
ご興味のある方は是非見てみてください。
あー恥ずかしい(笑)
GWも4日間、営業します。(4/29-5/2)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
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03-5579-9995
http://oc-tokyo.com/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/pamphlet
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公開日:2019.04.11
この時代だからこそ可能になったこと
インターネットが発達する前の時代、情報元はクチコミやメディア、そして医師同士の紹介しかなかったと思います。
何度も何度も経験できる飲食店の腕と違って
普通、手術というのは人生で一回切りの出来事ですから
そんな時代では手術を受ける患者さんが医師の腕を比べるなんてことは出来ませんでした。
でも時代は変化し、今はインターネットがあります。
なんでもブログに書くことが出来ます。
当院での手術当日のブログ(笑)
https://ameblo.jp/hinaarare228158/entry-12452294143.html
こんな詳細に書かれてしまいます(^_^;)
でもこういうことを通じていろいろな人が情報発信することで
手術を疑似体験することが出来ます。
いろいろな病院での体験記を読んでいろいろな手術を疑似体験すると
自分に合う手術、合わない手術を選ぶことが可能になります。
ネット社会の弊害もいろいろ指摘されることがありますが
メディアを介さず各個人が個々に繋がるようになって
それぞれの体験を共有できるようになる。
それって患者さん目線からしたら
とっても良いことだと思います。
ただし医師にとっては良いことだと限りません。
いままでは漫然と、手を抜いていても自然と集まっていた患者さんたちが
自分たちで情報をとって行動を変えるのですから。
でも、良いものが評価されて、悪いものが評価されないのは
飲食店やホテルなどの他の業界では当たり前のことですよね。
医療業界が守られていただけのことです。
患者さんが、世の中が、ハッピーな方向に変化していくことだけが正義だと思います。
僕は年平均10回を超える学会に出席していますし
ただ聴講で行くのではなく、数多くの講演をしています。
そのうち海外学会は平均4回あります。
国内の学会も良いのですが
海外の学会に出ることで
国内に存在しない情報を手に入れることが出来ます。
日本の医師のほとんどは海外の学会に出席することはしませんし、
まして講演する人は、ほとんどゼロです。
プレゼンテーション作るのも大変ですが日々精進していきますし
まだまだ良い医療を提供できるように頑張ります(^_-)-☆
GWも4日間、営業します。(4/29-5/2)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
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バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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