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鉄板焼きの職人さんのブログ
鉄板焼きの職人さんのブログ
以前からこのブログで話していますが
ひょんなことから鉄板焼きのオーナーをやることになりそうです
本業をおろそかにして、他の業種に手を出すなんて、けしからん!
なんてこの他人の批判ばかりのご時世に、こんな意見が飛んできそうですが
実際には、ただの人助けです
そこから上がりをもらおうなんて1ミリも思っていません
どうして人助けになるのか
実はこの料理人さん、僕が若い頃からずっと通っていたのですね
もともとフレンチの料理人で
いろいろなところで修業されて、しっかりしたフレンチが出せるのですが
どこぞの会社が鉄板焼きのレストランをやるに当たって引き抜かれて
鉄板焼きの料理人になったのですね
群馬県内に鉄板焼きのお店っていくつかあるのですが
元をたどると、高崎の素敵亭と前橋の甚というお店に行きつくのです
そこで修業をした料理人たちが県内で鉄板焼きのお店をやるので
県内の鉄板焼きのお店はどこも大体いっしょのものが出てきます
最初に、アユの形のこんにゃくが出てきます
油をひかないで鉄板に載せると、まるで踊るように跳ねるのですね
そこから料理がスタートします
ただ鉄板焼きって、目の前で料理してくれるのが売りであって
決して、調理法が良いので鉄板焼きにしているわけではありません
鉄板でただ焼くだけなので、調理法に限りがあるのですね
だからオフレコにしていただきたいのですが、
群馬県内の鉄板焼きそれほど美味しくありません
いや違うな、、、
この間、超有名ホテル最上階の鉄板焼きで食べたのですが(1人5万円)
美味しくなくはないのだけど、すごい美味しいかって言ったら
「もう少し美味しくなる料理の仕方があるよね」って思うのです
だから鉄板焼きっていう時点で、普通に出すと、それほど美味しくない業態だと思うのです
(めちゃ失礼)
で、群馬県内は全部そんな普通の鉄板焼きばかりなのですが
その料理人さんの出す鉄板焼きは全然違うのです
おそらくもともとフレンチやっていたからだと思うのですが
火の通し方が全然違う
中がしっとりふわっと、外がカリっとするように調理してくれるのです
素材メインのお肉はどこで食べても同じようにある程度美味しいのですが
特に野菜と魚の美味しさが違うのです
僕のように40を超えるような年齢になると
お肉いっぱい食べたい欲ってなくなります
(いま若い連中も絶対そうなるぞ)
それよりも野菜や魚を美味しく食べたい
その料理人さんはそういう料理を出すことが出来たのです
それが彼を10年以上もフォローしていた理由です
で、今回のコロナ騒動で
2年前に勤め始めたホテルのレストランがクローズになってしまったのですね
会社がホテルの飲食から撤退してしまった
クローズの後でどうするの?って聞いたら結婚式場の裏方とかって返事だったのです
群馬県でしょぼい鉄板焼きしかない(失礼!)中で、そんなの才能の無駄使いじゃないですか
だったら自分がオーナーになって彼の鉄板焼きが群馬県から無くならないようにしようと思ったのです
先日、テナントの契約がありました
だからもう撤退は出来ません
約30坪程度のレストランですが、
オープンにかかる費用はおそらく3500万くらいです
回収の見込みなんか、ありません
だって他業種だから、わかるはずがない(笑)
だから最初に人助けと言ったことの意味は
今回の目的が、その料理人さんと、良い鉄板焼きがあった方がよい群馬県の人たちへの協力という気持ちでやるからなのです
投資資金が回収できるくらいの減価償却はさせていただきますが
それ以上のあがりがあればスタッフで分配してもらう予定です
僕の懐には、無くて結構、本業で稼ぎます