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オキュロと離れて独立を勧めない理由
オキュロと離れて独立を勧めない理由
同院で研修を受けたドクターが完全に我々や同門と分離して独立開業を進めない理由についてお話したいと思います
基本的に医師の最終経歴は開業になると思います
ほとんどの眼科医が開業でその仕事人生を終わっていると思うのです
ですから開業という選択肢があるべきだとは思います
もしその人の人生の目標が経営というものであるならばそれは自分でやるという選択肢はあってもいいかもしれません
僕の若いころ、人生でやりたいことが経営だったから、そういう思いを持っている若手を否定することはありません
ですが人の能力はさまざまです
見学含め非常にたくさんのドクターを見ている経験から言えば、人の能力というのは一様ではありません
例えて言えばサッカー選手のようにたくさんの違った能力を持った人たちがいます
中田英寿、中村俊輔、本田圭佑は同じポジションですがタイプが違います
長友佑都や吉田麻也も含めたら分かりますが、すべての選手で能力が異なるのです
これと同じようにドクターひとりひとりについて能力が違っています
経営者に必要な能力としては、一番大事なのは集客ができるかどうか、それからスタッフを管理というか同じ方向を向いて仕事をさせるリーダーとしての能力があるかどうか、さらに言えば開業に耐えうるだけの技術があるかどうか、その他にも経営的な手段として何を売りにして行くのか例えば美容のレーザーを入れるのかどうかアートメイクをやるのかどうか、二店舗目を作るのかどうか、そういった要素が考えられます
最初の3つが重要なのですが、正直ほとんどのドクターについて僕以上にその3つを持っている人を見ることがありません
僕はもともと若い頃からなのですか、何かの事象の原理原則を知りたいと思うような子供でした
中学生の頃ですが、同級生に「鹿嶋は何でいつもなんでだろうなんでだろうと言ってるの?」と言われたことがあります
何か一つの事象があると表面上のことだけでなく根底にある原理原則を知りたいと思ってしまうようなのです
ですからゼロベースで物事を考え、既存の眼科とはまったく異なる新しいタイプの眼形成に特化したクリニックを立ち上げることが出来たのです
もちろんこの3つを持っている人はいます
開業で成功されているドクターはみなさん持っていると思いますが、彼らはそういう能力を持って生まれた人
群馬で言えば佐藤拓先生とか、埼玉の白﨑慎英先生とか、福岡の鶴丸修士先生とか、、、
能力を持っている人はいる、だけど、多くの人が持っている才能ではないということなのです
たぶん10人に1人かそれ以下くらいの割合じゃないかと思います
オキュロに所属しているドクターは常勤非常勤合わせて30名超いますが、だれも僕以上に経営者の能力を持っている人はいません
うちのドクターもスタッフも、誰に聞いても同意すると思います
となるとです
我々のグループは七年前に創業しました
ですから僕の中には七年間の開業に係るたくさんのトラブルシューティングがあります
クリニックも五つ作りましたし、レストランもう一つ作っています
六つも事業を立ち上げている
ですからたくさんのトラブルを経験しています
いろいろな開業にまつわる危険なことを知っているということなのです
開業するとなると最低でも2億円以上、場合によっては3億4億というお金がかかってきます
ですからみんな必死になってそのお金を返そうとするのですが、そんな大借金を抱えるので、そもそも経営につまずくということがあってはなりません
ですが我々のグループから離れてしまえば僕からの適切なアドバイスを受けることはできなくなりますし、そうなれば僕がつまづいてきたたくさんの事柄を、自分のみで引き受けなければならないということになります
引き受ければそれだけ事業の発展を阻害し遅れさせ結果として借金の返済が遅くなるということが起こります
僕らの仲間として開業すれば、業者の選定のやり方だって、コンセプトだって、レイアウトだって、全てアドバイスが出来る
いろいろなところに失敗が転がっているのがこの世の中なのでそれをわざわざ経験する必要はありません
今までにたくさんのドクターを育ててきてオキュロの同門として我々と仲良くコミュニケーションを取っているドクターもいれば、物別れのようになって個別で開業したドクターもいます
個別で開業したドクターはどうしても借金が怖くて小さく開業をしたり、全身麻酔の導入に躊躇したり、知名度を上げるのに苦労したりしているように見えます
そもそも開業してある程度軌道に乗って借金を返す目途が立ったら、それはそれで良いことなのですが次の問題として「目指すゴールがわからなくなる」という問題が起きます
開業というのは基本的に孤独です
一般的に、院長とスタッフの関係は、例えが悪いですが「鵜飼い」と「鵜」の関係ですから良い関係になりにくいのです
取り分をめぐって争う関係にあるとも言えるので、通常は院長にとってスタッフは仲間たりえないのですね(オキュロは違いますけど)
だから開業医は孤独なのです
開業当初はどうやって借金を返済するかで頭はいっぱいになりますが、ある程度軌道に乗って借金の目途が立つと、途端にやりたいことが無いことに気付くのです
そこに分院を出したいとか、移転して大きくしたいとか、新しい手術をしたいとか目標があると良いのですが大抵の場合には敷地の問題や、雇い入れるドクターの問題などで次のステップには行けず、新たな技術も開業後だと学びに行くことも出来ないですからとなると仕事以外の趣味にその目標が行ってしまうのです
これが開業医に起きる「目指すゴールがわからなくなる」問題です
オキュロで働いていれば、もしくは同門として近くに居れば、オキュロの成長に合わせて自分自身を重ね合わせて成長を感じることが出来ます
僕らは日々海外の新しい手術を学びに海外の学会に行っていますので、それを見学に来ることも出来ます
何よりも僕が目標と掲げる「眼形成を日本のインフラに」というスローガンの一翼を担うことが出来るので社会貢献している気持ちになれるのです
ですから「目指すゴールがわからなくなる」という問題が起きにくいのです
これが、オキュロと離れて独立を勧めない理由、です
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2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)
うち眼瞼下垂手術 6,241件
現 涙道涙液学会 理事
元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)
元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)
元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
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山本美憂選手との対談はこちら
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
東京MXで紹介されました
OurAgeにバセドウ病眼症の治療を特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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