BLOG医院ブログ
手術の危険性と、覚悟
手術の危険性と、覚悟
手術にはもちろん合併症は付き物ですし、全身麻酔だって、100%安全ではない。
死んでしまう場合だってあるのです。
注射ひとつでも内出血や神経の麻痺の可能性もありますし、それどころか投薬であっても、副作用で死ぬ目に会う方もいらっしゃる。
医療に100%安全はあり得ません
これは車の運転に100%安全がないのと一緒です。
タクシーに乗っていたって、事故に合う時は合うのですから、車の事故が怖いのなら、乗らないのが一番。
江戸時代には車はないから、江戸時代くらいの生活に戻ればよい。
でも馬に蹴飛ばされる可能性もあるので、いっそ、弥生時代くらいの生活すればそういうリスクは無くなります。
でも当たり前ですが、生活水準はかなり下がってしまう。
そんな生活がしたい現代人は居ないと思います。
自動車事故をゼロにしようと思ったら、自動車自体を禁止するしかなくなるのです。
何かを前に進め、行動することは必ずリスクを伴うのです。
部屋に閉じこもっていたって、命の残りは少なくなっていくのですから、そもそも生きていること自体がリスクなのですね。
積極的に医療をしていると、どうしても思った通りにならない方が出てしまいます。
当院では昨年の実績で年間3850件もの手術をしていますから、合併症を起こしてしまう方は必ず出ます。
件数がべらぼうに多くて経験値が国内トップクラスで多いですから、発生の確率自体は他の医療機関よりもかなり低いと思いますけど、掛け算してゼロにすることは絶対に出来ない。
治療を希望される方は、何らかの良い結果を期待していらっしゃるので、出来るだけご希望に応えるべく技術の向上に励んではいても、かならずどこかで何らかの合併症が起こるタイミングが来ます。
他所から見学に来た先生に、初めて減圧手術を見せたとき、こう言われました。
「よくそんな怖いことできますね!失明したらどうするんですか?」
これこそが大多数の医師の意見だと思います。
だからこそ、誰もやりたくないし、やらないのです。
でも考えてみていただきたいのですが、
「失明したらどうするんですか?」の言葉の裏にあるのは、実は自分の保身。
合併症を起こしたら、患者さんから訴えられる、そんなリスクは回避したい。そう考える医師が多い、ということなのですね。つまり自分がそんなことに巻き込まれたくないから、やらない。でも僕はこう考えるのです。
リスクはどうしてもゼロには出来ないから、減らす努力はするにしても、患者さんに合併症リスクを取って頂くしかない。
その代わり、僕は全力で時代を前に進め、次の時代にはさらに高度に治す手術方法を確立させたい。
だからこそ、他の医師から安全ではないと思われていることも(そのほとんどは勝手な思い込みですけどね)積極的に行うのです。
当院では手術前に必ず同意書を書いていただいていますが、
そこには赤裸々に合併症のリスクが書いてあります。
むしろ他の医療機関よりもよほど怖く書いてあるのです。
僕はどこかの美容外科のように売上第一!集客第一!とは考えていません。
(美容外科業界は売り上げで優劣を比較するのです)
患者さんを手術への覚悟で分けると、絶対に手術を受けたい人たち、絶対に手術を受けたくない人たち、そしてその中間で迷っている人たち、この3グループに分けることが出来ます。無理に集客するとどういうことが起きるかというと、手術しようかどうしようか迷っている人を集客することになります。
この方々は、合併症リスクを取っても良いという覚悟が無い方になります。
そして、そういう人たちにも合併症が起きることがあるのです。そうなると無理に誘った側に怨みの感情が生まれてしまうのは当然ですから、僕は無理に集客しようとは考えていません。
絶対に手術をしてより良い人生を送りたいと思っている人、そういうリスクを取っても良いと覚悟を決めている方に、来ていただけたら嬉しいです。全力で応えられるように努力します。
※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!
2019年手術実績
3850件(2019年1-12月)
経歴 | 群馬大学 眼科 非常勤講師 |
---|---|
涙道涙液学会 理事 | |
医院名 | オキュロフェイシャルクリニック東京 |
住所 | 中央区銀座1丁目ビル8F |
電話番号 | 03-5579-9995 |
公式サイト | こちらから |
MAP | こちらから |
バセドウ病眼症への治療
についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症
講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
こちらから
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる甲状腺眼症
入門パンフレット」
現物
kindle版
著者情報
鹿嶋 友敬
Tomoyuki Kashima/ MD, PhD
患者さんへのご挨拶
これまで10年以上にわたり日米通算1万件以上の手術を行って参りました。 今までに私が培ってきた専門的な知識や経験を日本でお困りの患者さんの為に提供していきたいと思っています。
経 歴
2002年 | 群馬大医学部卒 群馬大学 眼科学教室 |
---|---|
2004年 | 伊勢崎市民病院 |
2005年 | 群馬大眼科 |
2007年-09年 | 聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科へ国内留学 |
2009年 | 群馬大にて眼形成外来を開設 |
2012年 | 学位取得 群馬大学眼科 助教 |
2010年-18年 | アジア太平洋眼形成学会理事 |
2015年-16年 | カリフォルニア大学 ロサンゼルス校へ留学 |
2017年 | 新前橋かしま眼科形成外科 クリニック 開院 |
2018年 | オキュロフェイシャルクリニック 東京 開院 |
2019年 | The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出 |
2020年 | アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員 |
海外・国内活動
2009年 | Singapore National Eye Center |
---|---|
2010年 | アジア太平洋眼形成外科学会 北京 Invited Speaker |
2011年 | ヨーロッパ眼形成学会 コモ(イタリア) |
2012年 |
世界眼科会議 アブダビ Invited Speaker Asia ARVO シンガポール Invited Speaker APAO 釜山 Invited Speaker アメリカ眼科学会 シカゴ Invited Speaker |
2013年 | APAO ハイデラバード Invited Speaker アメリカ小児眼科学会 シンガポール Invited Speaker ヨーロッパ眼形成学会 バルセロナ |
2014年 | 世界眼科会議 東京 Invited Speaker アジア太平洋眼形成外科学会 デリー アメリカ眼形成学会 シカゴ |
2015年 | APAO 広州 Invited Speaker |
2016年 | KSAS(Korea Society of Aesthetic Surgery) meeting in Seoul ITEDS(International Thyroid Eye Disease) meeting in London APSOPRS & JSOPRS joint meeting session chair iseminer 甲状腺眼症の手術治療など講演多数。 |
2017年 | アメリカ眼科アカデミーinstructor、 韓国眼形成学会invited speaker、 中国眼形成学会invited speaker |
2018年 | アジア太平洋国際学会APAO invited speaker |
2019年 | アジア太平洋国際学会APAO invited speaker、 ITEDS invited speaker、 OPAIC invited speaker |
2021年 | アジア太平洋眼形成学会 invited speaker |
2022年 | アジア太平洋国際学会APAO、 ヨーロッパ眼形成学会、 米国眼形成学会 |
2023年 | アジア太平洋国際学会APAO、 ヨーロッパ眼形成学会、 米国眼形成学会、タイ眼形成学会、 UCLA解剖実習コース、 ポルトガル解剖実習コース |
監修・著書
監修
外眼部の周術期のケアに
メオアイス
名古屋眼鏡 まぶたやその周囲の手術のあとの”腫れ”や”痛み”を防止する目的で作られた医療用商品です。
著書
責任編集者
超アトラス 眼瞼手術
全日本病院出版 眼科と形成外科のコラボレーションを目指す、意欲的なアトラスが登場! オールカラーの連続写真、詳細なシェーマでわかりやすく解説されています。
著書
責任編集者
ここからスタート! 眼形成手術の基本手技
全日本病院出版 眼形成外科を目指すドクターへの入門書。手術の道具や手技を詳細に解説しています。