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凹んだ眼球も治します – 眼窩骨折の治療②
凹んだ眼球も治します – 眼窩骨折の治療②
では治療はどのようなものになるのかといえば
もちろんケガの前の状態にするのが一番良いのですから
飛び出てしまった眼窩組織を元の位置に戻して
眼窩骨を再建する、ということになろうかと思います。
では飛び出てしまったものを治すのに
眼窩組織側から引き上げて治すのと
飛び出たスペースの方から押し込んで戻すのと、どちらが良いと思いますか??
正解は、眼窩組織側から引き上げて治す方です。
引き上げたほうがしっかりより正確に戻すことが出来ます。
スペース側から治すのはただただ押し込むだけでしっかり戻らないし
押し込んだ組織がどうなっているのか分からないからダメなのです。
例えて言えば、押し入れから羽毛の掛布団がだらりと出ている状態です。
押し込んでも、押し込んでも、また出てきますよね?
そして仮にうまく押し込めても、押し入れの中はぐちゃぐちゃのままですよね?
眼窩の組織というのは、まさに羽毛布団のように柔らかな組織であるので
スペースの方から、しっかり治すことは出来ません。
ステーキやラーメンと一緒で、どんな味付けでどんな焼き加減でも、
肉を焼いたものを、これがステーキだと言ってしまえば、
たしかにステーキなのかもしれませんし
麺のようなものがスープに浮いていればラーメンと言えるのかもしれませんから
治っている、と医者が言えば治っているのかもしれません。。。。。
眼窩骨折で、スペースの側から治す手術というのは
上唇の裏の粘膜を切って、骨を開けて、上顎洞に入って、バルーンを置く手術です。
手術直前の方で、いまこのブログをみた方がいたら、下のフレーズに注意してください。
「口の中を切る」「バルーンを置く」
この二つがあったら、99%綺麗には治りませんよ。
要注意です。。。。
あとでエピソードを掲載しますね。
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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