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バセドウ病眼症への放射線治療
急性期のバセドウ病眼症に対する治療は、ステロイドです。
点滴で全身に投与するか、直接まぶたに注射を行います。
それと同時に行いたいのが放射線治療です。
ヨーロッパの学会では35歳以上の眼症の方には放射線治療を進めるべき、とされています。
ただし明らかな効果があるわけではなく、再発予防、くらいの意味合いです。
放射線治療と聞くと、怖いものと思われるかもしれません。
が、実際にすることは大したことはありません。
痛みはありませんし、照射自体もすぐに終わります。
白内障・放射線網膜症・緑内障などの眼球への放射線障害についての説明を受けるとは思いますが、照射範囲に眼球は入っていないため、実際にはほぼこのような合併症は起こりません。
いままでバセドウ病眼症の患者さんを診てきて、明らかな放射線障害は見たことがないのです。
照射線量も癌への照射にくらべて3分の1程度の非常に少ない量しか行いません。
このため発癌性も十分に抑えられていると思います。
ただ2つだけ留意する点があります。
1つ目は、放射線治療は平日10回通わないといけないので時間的コストがかかるということです。
平日10回、つまり2週間まるまる平日に通い続ける必要があります。
その前に照射時に顔を固定する器具を作らないといけないため、そのための通院も数回必要です。
現役世代にとってはとても大きな負担になりえます。
2つ目は、放射線を当てる量が少ないといっても、放射線で組織を焼くので、放射線による急性期障害でまぶたが腫れる、赤くなるということが起こり得ます。
これを軽減するために、放射線治療を受けるときにはステロイド治療を行っている時期に合わせて行うようにします。
再発する方が出来るだけ少なくなると良いと思います。
バセドウ病眼症への治療
についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症
講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
こちらから
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる甲状腺眼症
入門パンフレット」
現物
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著者情報
鹿嶋 友敬
Tomoyuki Kashima/ MD, PhD
患者さんへのご挨拶
これまで10年以上にわたり日米通算1万件以上の手術を行って参りました。 今までに私が培ってきた専門的な知識や経験を日本でお困りの患者さんの為に提供していきたいと思っています。
経 歴
2002年 | 群馬大医学部卒 群馬大学 眼科学教室 |
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2004年 | 伊勢崎市民病院 |
2005年 | 群馬大眼科 |
2007年-09年 | 聖隷浜松病院 眼形成眼窩外科へ国内留学 |
2009年 | 群馬大にて眼形成外来を開設 |
2012年 | 学位取得 群馬大学眼科 助教 |
2010年-18年 | アジア太平洋眼形成学会理事 |
2015年-16年 | カリフォルニア大学 ロサンゼルス校へ留学 |
2017年 | 新前橋かしま眼科形成外科 クリニック 開院 |
2018年 | オキュロフェイシャルクリニック 東京 開院 |
2019年 | The NewYork Times特別企画「Next Era Leaders 2019」選出 |
2020年 | アメリカ眼形成学会(ASOPRS)会員 |
海外・国内活動
2009年 | Singapore National Eye Center |
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2010年 | アジア太平洋眼形成外科学会 北京 Invited Speaker |
2011年 | ヨーロッパ眼形成学会 コモ(イタリア) |
2012年 |
世界眼科会議 アブダビ Invited Speaker Asia ARVO シンガポール Invited Speaker APAO 釜山 Invited Speaker アメリカ眼科学会 シカゴ Invited Speaker |
2013年 | APAO ハイデラバード Invited Speaker アメリカ小児眼科学会 シンガポール Invited Speaker ヨーロッパ眼形成学会 バルセロナ |
2014年 | 世界眼科会議 東京 Invited Speaker アジア太平洋眼形成外科学会 デリー アメリカ眼形成学会 シカゴ |
2015年 | APAO 広州 Invited Speaker |
2016年 | KSAS(Korea Society of Aesthetic Surgery) meeting in Seoul ITEDS(International Thyroid Eye Disease) meeting in London APSOPRS & JSOPRS joint meeting session chair iseminer 甲状腺眼症の手術治療など講演多数。 |
2017年 | アメリカ眼科アカデミーinstructor、 韓国眼形成学会invited speaker、 中国眼形成学会invited speaker |
2018年 | アジア太平洋国際学会APAO invited speaker |
2019年 | アジア太平洋国際学会APAO invited speaker、 ITEDS invited speaker、 OPAIC invited speaker |
2021年 | アジア太平洋眼形成学会 invited speaker |
2022年 | アジア太平洋国際学会APAO、 ヨーロッパ眼形成学会、 米国眼形成学会 |
2023年 | アジア太平洋国際学会APAO、 ヨーロッパ眼形成学会、 米国眼形成学会、タイ眼形成学会、 UCLA解剖実習コース、 ポルトガル解剖実習コース |
監修・著書
監修
外眼部の周術期のケアに
メオアイス
名古屋眼鏡 まぶたやその周囲の手術のあとの”腫れ”や”痛み”を防止する目的で作られた医療用商品です。
著書
責任編集者
超アトラス 眼瞼手術
全日本病院出版 眼科と形成外科のコラボレーションを目指す、意欲的なアトラスが登場! オールカラーの連続写真、詳細なシェーマでわかりやすく解説されています。
著書
責任編集者
ここからスタート! 眼形成手術の基本手技
全日本病院出版 眼形成外科を目指すドクターへの入門書。手術の道具や手技を詳細に解説しています。