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まぶたの瘢痕拘縮によるあっかんべー対する頬脂肪移植術

下眼瞼の瘢痕拘縮に対する頬脂肪移植術


オキュロフェイシャルクリニックには様々なトラブルを抱えている患者がいらっしゃいます。

どの患者さんも他院での治療で治らず、心に傷を抱え、どうにかして治したいと思ってなんとか当院を探して来院されます。

その中でも最難関に近いのがまぶたの瘢痕拘縮です。

人の組織って、手術操作が加わると固くなります。

もともと人体って柔らかいのですが、その組織は侵襲が加わるとキズを治そうとする反応が出て、固くなってしまうのです。

これはどこの組織についても同じように言えます。
侵襲が強ければ強いほど、この反応は強く出ますから、手術時間が長かったり、手術回数が増えたりすればそれだけ瘢痕は強くなるのです。

そして何度も手術をするというのは当たり前ですが、治らないから、ですから、当院に来た時点では原因は解決していません。

そんな患者さんが抱える問題点は大きく分けて二つです。

一つ目は当たり前ですが治っていないものを治すことです。

元々の疾患が治っていなければ医療の意味がありませんから、これを治すことが必要なのですが、これをわざわざ書かなければならないのは僕にとっても不幸に感じることです。

治すことを目的に手術をしているのに、それが治っていないこと、そしてそれを治すことが当院での再手術の目的の第一になります。

そして二つ目は何度も繰り返された手術による瘢痕です。

先ほど書いた通り、人体の組織は操作が加われば加わるほど固くなってしまいます。

もちろん多数回の手術をされていれば手術時間も長いですから非常に多くの時間が費やされ、生来の組織はほとんど固くなってしまっています。これを瘢痕化と称しています。さらに固くなるだけでなく縮むということもあります。

これを拘縮と言います。
つまりこの瘢痕と拘縮によって下眼瞼の状態が変化してしまっていることが問題であることがあるのです。

下眼瞼がこのように瘢痕拘縮を起こしていた場合には、すでに多数回・長時間の操作によって生来の組織は縮んで固くなってしまっています。その治療は、まず第一に固い瘢痕の切除が必要になります。

固い組織はどうやっても柔らかくならず、それは下眼瞼の再建にとって障害になりますから固くなってしまった組織は切除する必要があるのです。

それから次に、拘縮して縮んでしまった組織を膨らませる必要があります。拘縮を切除すればさらに組織量が足りなくなってしまっていますから、これを改善する必要があります。膨らませる方法としてよく用いられるのは脂肪で、採取しやすいのは腹部脂肪ですから眼瞼の再建にもよく使われます。

ですが腹部脂肪の性状は眼窩脂肪と大きく異なります。

眼窩脂肪は子供の頃に遊んだスライムのような性状をしています。すごく柔らかいのですね。ですが、腹部脂肪というのは言うなればスーパーで購入した豚肉や牛肉についている脂肪です。すごく固い脂肪であることが分かると思います。

僕はこの脂肪を柔らかい目の周囲の脂肪の代わりとして移植することは、僕には勧められません。ですが頬部の脂肪は違います。これがまさに柔らかい脂肪であり、眼窩脂肪に近い性状なのです。ですから下まぶたの再建に躊躇なく頬部脂肪を移植することが出来て、この状態を改善することが可能です。

当院ではこの下眼瞼の瘢痕拘縮に対して頬部脂肪移植を行って、改善させる手段を持っています。もし他院での手術で下眼瞼にトラブルを抱えている方がいらっしゃったら是非ご相談ください。他の医療機関で治せないものも当院では治せる可能性があります。

最近の症例を提示します。

術後

他院での皮膚切除+眼窩脂肪切除によって下まぶたがアッカンベーになっています。



術後

上まぶたからの皮膚移植、目じりと目がしらの短縮、頬部脂肪移植を行いました。



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