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眼科医がやる自費眼瞼手術 眼科医・美容外科医とのポジション

 

眼科医がやる自費眼瞼手術

眼科医・美容外科医とのポジション

 

 

最近、文章を書くことに熱が上がっています

 

不思議なもんで、書かなければ別にどうってこともないのですが

 

一旦書き始めると書かないと気が済まなくなるんですね(笑)

 

人の習性でこういうのがあるって、どこかで読みました

だからやり始めるのが大事だよって

 

 

で今回は眼形成外科医と眼科医と形成外科医・美容外科医のポジションの違いについて書きたいと思います

 

日本には眼形成外科医が非常に少ないのですが、その中でも自由診療の手術を行っている人は非常に少ないです、、、といいますか、ほぼ我々しかいないと言ってもいい(あとは勝村先生くらいかな?)

 

聖隷浜松 眼形成の同窓生でもやっていません

 

ここは常々若手のドクターに言っているのですが、もしも眼科医が眼瞼の手術をしても患者さんの高い要求に答えられないと思って、「それについては美容外科医に行きなさい」と言ったとします

 

そうすると眼科医よりも美容外科医の方が細かいところまでできるということになります

 

つまり眼科医は60点70点で及第点と思うところを患者さんが80点以上の仕上がりにして欲しいと思った時に、美容外科医に行けと言ってしまうと、美容外科医は80点以上が取れるということを証明していることになります

 

ここで医療行為の中で、手術というものがどういう位置にあるかを考えていただきたいんですが、医療行為の中で身体的負荷の低い順に言えばまず①投薬、それから②注射のような処置、そして③手術という三段階になると思います

 

手術というのは一番大きな医療行為ですので大きなものを治すのに適しています

 

その一方で大きな手段というのは細かいものを治すのは非常に苦手です

 

例えばショベルカーでスプーン一杯の砂糖を掬ったり

 

核爆弾で誰か一人だけを殺す、というのはとても難しく感じることだと思います

 

つまり手術でものすごく細かいものを直すと言うのは非常に高い技術レベルいうことなんです

 

 

僕は眼形成外科医は目の周りに特化している分だけ美容外科医よりも眼瞼に関していろいろな仕事が精度高くできると思っているので、患者さんからの訴えを断ることはしません

 

その代わり自由診療でしっかりと料金を頂いて手術を行います

 

それどころか美容外科医が作ってしまった失敗作を直すと言うことを日々常々たくさん行っています(本当に毎日修正手術しています汗)

 

つまり美容外科医の及第点が80点としたら僕らは90点に設定しているということになります

 

眼科医が自由診療をしなければ60点以上で自分たちはいいんだと点数の向上を諦めていることになります

 

一方で自由診療を引き受け、ほかの美容外科医が行った失敗を引き受けるとなれば90点以上をコンスタントに叩き出すだけの自信がなければそれをすることはできないということです

 

僕は眼科医や眼形成外科医が眼瞼や目の周りの手術に関しては他科のどの医者よりも高いポジションになることを確信していますので、患者さんからの要求から逃げることはしないのですが、もし眼形成外科医が、「それ以上の要求があるのであれば美容外科に行け」なんて言ってしまうのであれば美容外科医の方が技術レベルが高いということを暗に認めているということに他ならないのです

 

なんでこんなことを言うのか

 

実は眼科医よりも形成外科・美容外科の方が眼瞼について技術レベルが上だろう、と思うのは20年くらい前に僕が医師になったころは常識でした(眼科医がヘタだった)

 

ですからその常識に囚われている形成外科医・美容外科医は、眼科医になんて技術で負けるはずが無いと思うと思います

 

しかし、こんなことを言う根拠となる原体験が実はあるのです

 

10年前、僕は米国に臨床留学していました

 

当時もうすでに米国では眼瞼の手術というのは形成外科医や美容外科医が担当することができなくなってしまっていました

 

眼科医がやる眼瞼手術というのはそこに特化するわけですから24時間365日の時間をそこだけに特化しているので精度が高くできるようになるわけです

 

一方で形成外科・美容外科医というのは体中さまざまな部分をいじらなければいけないので、どうしても眼瞼手術の技術を掘り下げることができないのです

 

そのため技術レベルがどうしても眼形成外科医には及ばない

 

米国は訴訟大国ですから適当な手術をするとすぐに訴えられてしまいます

 

だから美容外科医は眼瞼の手術ができないのが米国の社会だったんです

 

米国の医療というのは日本よりも20年も30年も進んでいるっていうのが僕の実感でしたので、この先10年から20年かけて僕はその米国で体験したことが日本でも起こると言うふうに思っているわけなんですが、その体験をもとにこういうことを思っているわけです

 

実際に、2023年の1年間に我々は11,491件の眼形成手術を行いました

眼形成のみ、です

レーザーとか、白内障は入っていません

うち6,000件超が眼瞼下垂です

 

この数字、日本一は確実ですが、ひょっとしたら世界一かもしれません

そのくらいの数字です

 

数字を見ると分かると思いますが、精度が上がるに決まっているんです

 

あきらかに状況は整いつつあります

 

だから眼形成外科医の先生方は自由診療の手術を引き受けたほうがいいと思いますし、実際不思議なもので自由診療の手術を引き受けているとだんだんそれに体が慣れさらに細かい注文も聞けるようになります

 

細かい注文を聞いていると自分の技術レベルが上がりさらにさらに細かい注文も聞けるようになってどんどん自分の実力が上がりそうやって自分の技術が伸びていくのを感じてきました

 

95点を取ってくれ!と患者さんに言われて、出来るだけ頑張りますって引き受けると身体がそれに合わせて高得点がとれるようになってくるのです

 

そのファーストステップである自由診療での手術を引き受けるということをぜひたくさんの眼形成外科の先生方にやっていただきたいなと思っています

 

 

 

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2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)

うち眼瞼下垂手術 6,241件

 

 

現 涙道涙液学会 理事

元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)

元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)

元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)

 

 

 

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