公開日:2021.02.23
最終更新日: 2021.04.07
”バセドウ病眼症の眼球突出が治ったらこうなる”
バセドウ病眼症の眼球突出が治ったらこうなる
患者さんからの許可を頂きましたので
眼窩減圧術前後でどう変化しているか
このブログにアップしたいと思います
上が術前、下が術後になります
正面から見ても、横から見ても、白目の面積が減って良い表情になっているのが分かります
バセドウ病眼症で眼球突出すると、ほとんどの方は美人度が下がってしまいます(ごめんなさい)
眼窩減圧をすると改めて元々の美人度が出てくるので
手術をする度に、「ああ、この患者さんはこんなに可愛かったんだな」って思うんです
この方も本当に可愛くなりました!
<手術のリスク>
内出血
感染
複視
視力障害・視野障害
その他の予期せぬ重大事象
同意書の全文面を一番下に載せておきます
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公開日:2021.02.20
最終更新日: 2024.01.29
紹介状を書かない病院に起きること
「紹介状を書かない病院に起きること」とは?
ある病院に通院している患者さんのブログを見ていたら、転院したいと伝えたところ、担当医に「紹介状は書かない」と言われたと書かれていました。
こちらのブログ
紹介状を書かない、ということはどういうことなのかを書きたいと思います。
まず患者さんの医療に関わる情報は、患者さんの個人情報です。
医療機関のものではありません
患者さんは自分自身の情報を知る権利があります。
だから医療情報を医療機関が独占して外に出さない、という権利はありません。
当院では患者さんから「昔の写真欲しい」とかって言われたら、「どーぞどーぞ」って言って持って行ってもらいます。
流石に何百枚も全部欲しいと言われたらカラー印刷代実費で貰いますけどね。
患者さんの医療情報は、患者さんのもの、これが第一点。
それから医者としてどうなのか、なんですが、以前も広島の医療機関で紹介状を書かないって言われた人が居たって話を書きました。
こちら
医者は入職してまず教わる基本的な事柄の1つが紹介状の書き方です。
基本的に医師同士の情報伝達を妨害してはいけないのですね。
これは本当に基本の基本
医者にとって守らなければいけない法律のようなものです。
患者の求めがあれば紹介状を書くこと
次の医療機関に行っても、滞りなく治療を受けられるように
本当に基本的な事なのです。
一般の皆さんで言えば、刑法みたいなもんです。
紹介状を書かないということは、そういう医者としての倫理的なことに違反しているということ。
次に患者さんの権利の問題があります
患者さんは自分で医療機関を選び、自分で治療法を選択する権利があります
これはリスボン宣言というもので日本医師会も批准しているものです
患者の権利に関する医師の行動規範のようなものです
繰り返しますが、患者さんは自分で医療機関を選び、自分で治療法を選択する権利がある
これにも違反しています
こんなことをして、誰が得をするのか
患者さんは前医からの情報が次の医療機関へ受け継がれませんから
不利益しかありません
前医は、患者さんの権利を踏みにじり不利益を押し付けている
これが3つ目
そしてその結果起きることの意味を考えて欲しい。
昔は情報伝達が十分ではなかったので、その道の権威とされている媒体や組織が重要でした。
そこからしか情報が入手できなかったので、そこに人が集まっていたのですね。
大学病院、名医について書いてある本、テレビ番組
なんかがそうですね。
自転車の車輪に例えてハブアンドスポークなんて言い方もされます。
情報は中央集権的であったのです。
それがインターネットの発達によって、中央集権的な構造が崩れ、個と個が直接つながれるようになってきました。
そうすると探せばかなりの情報は個人個人で入手できる。
こういうブログの記事みたいに患者さん個人個人が発信できる時代になってきたのです。
そうなると良い治療をしている病院への賛辞が増え、悪い対応をしている病院への悪意も増えます。
その結果、良い病院には患者が集まり、悪い病院の患者は減ります。
いまは病院にかかる高齢者はネットを使いこなせていないかもしれませんが、今後10年でこの傾向はどんどん加速する
バセドウ病眼症は若い年代に発症する病気なので、時代を先取りしているのですね。
患者さんにとっては良い時代。
権威にあぐらをかいている対応の悪い病院にとっては悪い時代かもしれませんが、それは自業自得だと思います。
そもそも自分が勉強しないのが悪い。
僕は眼窩手術で日本で一番の症例数がある聖隷浜松病院で修業し、眼窩手術で世界一有名なUCLAのゴールドバーグ先生に師事しました。
だから眼窩手術で国内で同じ位置にいる人はいません。
で、いつもブログで書いていますが、眼科医に僕の知識・経験のすべてを教えたいと思っている。
師匠たちに教えてもらったことは次世代につながないといけないという義務感・危機感があります。
このまま僕が死んだら、僕が学んだ世界の最先端の技術は日本から無くなってしまう。
だから当院では眼科医の見学・研修はウェルカム
断ることはありません
僕の診察を受けた方は分かるかもしれませんが、
後ろに何人かいることがありますが、あの人たちが見学のドクターなんですね。
前医の先生だって、教えて欲しいと言われれば教えてあげるのに、と思っています。
自分の権威としてのプライドと患者さんの利益を比べて、自分のプライドを選び、その結果、ネット上に悪評が残る
めちゃくちゃ悪循環じゃないですか
もー本当に何やってるんすか、パイセン!!!って言いたい(笑)
先達のことは尊敬したい気持ちはあるんですが、今回のことは尊敬できません!
あ、そうそう、患者さんの情報を公開せず、不利益を強いるような医者がいたら、保健所に相談してみるのが良いと思います。
すぐに対応が変わると思います。
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公開日:2021.02.03
最終更新日: 2025.10.02
土合駅知ってますか?
土合駅、知っていますか??
院内サークル活動報告のつづきです
土合駅ってご存知ですか??
知らない方も多いのではないでしょうか
群馬県民でもあまり知られていないスポットです
日本一のモグラ駅として売り出し中
前から知ってはいたのですが
単純に階段降りるだけのイベントならあんまりおもしろくなさそう
ですがこのサークルのテーマは
“恋人とか家族とはいかない場所に行ってみる”です
だから土合駅はぴったりの目的地
前回のスノーキャニオニングの帰りに寄ってみたのです
で行ったのですが、地底に降りる階段の迫力といったら!
まるでSF映画のセットの中にいるような感覚になりました
1人だったら、とてもじゃないけど行く気になれなかったですね
鹿嶋が追いついて、ほれ降りろと促してやっと降り始めます🤣
ではなんでこんなところに地下ホームが出来たのか
気になって、調べてみました
その昔、もともと群馬から新潟に抜けるためには
長野経由でしかルートが無かったのです
ただし大きな迂回が必要となっていたため
上野から新潟まで行くのに11時間かかっていたとのこと
第二次世界大戦前の1931年、三国山脈を越えて群馬から新潟に抜けるルートが完成します
このころに出来たのが地上の土合駅です
この頃は地中をずっと掘り進む技術がなく
出来るだけ地上を走るルートを作るしかありませんでした
そうなると平地から越後湯沢の標高の高いところまで一気に登らなければならないので
勾配がかなり急だったのですね
その頃に出来たのが清水トンネル
山の中をループする珍しいトンネルです
急勾配になってしまうので、ループで距離を稼いでなんとか登れるようにしたという先人の知恵が詰まっています
1931年の上越線の開通後は、上野から新潟間は7時間に短縮されたようです
このルートは単線であったので上下線の通過待ちが長く
それほど本数が無かったようです
トンネルを大きく作る技術が無く
複線化出来なかったのでしょうね
終戦後しばらく経って
複線化の計画が出ます
その頃には長いトンネルを掘る技術がありましたので
麓から山の中を貫いて勾配が急ではない坂道を作ることが出来ました
地中を掘って、なだらかな坂道を作って新潟に向かうようにしたのです
当たり前ですが長くトンネルを掘っていくとなると
地上からはかなり深いところになってしまいます
その頃に出来たのが地中の土合駅で、1967年に開通しました
群馬から新潟に行く時に停車するのはこの地中の土合駅です
急勾配を避けてトンネルを掘ったので山を登る下り線がここに停まるのですね
その一方で新潟から群馬にくる列車は三国山脈を駆け降りるだけですから
急勾配でも関係ありません
しっかりブレーキかかればそれでよい
だから1931年に開通した路線をそのまま使っているのです
地上の土合駅はそうして残ったままなのです
本当に映画のセットの中にいるような体験が出来ます
帰りは、爆睡でしたね
その後、大とろ牛乳とかコーンスープとか焼肉に寄ってから帰りました
クリニックから1時間くらいのところにあるので興味のある方は是非行ってみてくださいね
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公開日:2021.02.02
最終更新日: 2021.04.07
スノーキャニオニング
スノーキャニオニング
スノーキャニオニングってご存知ですか?
たぶんほとんどの方がご存知無いと思います
キャニオニングは谷川を散策するようなことを指しますが
スノーキャニオニングは、それを雪山でやるんです
群馬県の水上に拠点があるのですが
日本初、どころか世界初だそうです
世界初スノーキャニオニング
実は日本というのは世界有数の降雪地域なんです
みなさん、日本が降雨量が多いということは知っているけれども
降雪量も多いとは思っていない
カナダとか、ロシアとかのほうが降雪量多いと思っているでしょ??
でも、降雨量が多いということは、冬に氷点下に下がる地域では降雪量が多いということと同義なのです
実は日本は降雪量がかなり多い国なのですよ
雪でこれだけ遊べる国って実は珍しいのです
その上で、スノーキャニオニング
雪山に入って、雪の中を散策するようなイベントです
院内サークルの面々で行ってきました
最後にインストラクターと写真撮りました
ああいった、雪の斜面を滑り降りる、なんてのは
何メートルも雪が積もっていないと出来ません
だって岩が露出していたら、あぶないじゃないですか
だから絶対に露出していない、と思われるくらいの降雪量が無いと出来ないのです
とっても面白かったので、ご興味ある方は是非トライしてください
2月いっぱいまではやっているようです
3月は様子見てと言っていたので、2月がお勧めです
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