公開日:2019.05.04
患者さんの親のきもち
バセドウ病眼症は比較的若い方に起こる病気です。
病気のほとんどは高齢者に起こるものですから付き添いはお子さんであることが多いのですが
バセドウ病眼症では親が付き添うことが多いのです。
以前のブログで、
「患者さんのご家族の反応」というブログを書かせてもらいました。
https://ameblo.jp/kashitomo52/entry-12440262128.html
親御さんはなぜ反対するのか。
そこをすこし掘り下げたいと思います。
親にとって子供はとても愛おしい存在です。
その存在自体が愛らしいのですから
ぶっちゃけ顔つきはどうだっていいのです。
顔は変わっちゃったけど、五体満足で生きてくれていたら良い
それが親の本心だと思います。
手術はリスクがつきものですから失明することだってあります。
(同意書に書いてあります)
親御さんの気持ちからすると
存在してくれているだけでも十分なのだから
そんなリスクを冒してまで手術を受けなくても。。。。。
というように考えるのだと思います。
でもちょっと立ち止まって考えてほしいのです。
いまはSNS全盛の時代です。
Facebook、Instagram、Line。。。。
誰もが思い思いの場所・時間で自撮りして、それを身の回りの人たちと共有することが楽しみなのです。
バセドウ病眼症を発症して自分の顔が嫌いになったらどうなるか
まったく写真を撮らなくなります。
自撮りだけでなく、集合写真にも加わりたくなくなります。
外出も出来るだけ避け、外出するときはサングラスとマスクをしてから。
写真を撮らないと、友達とも共有できません。
そうすると徐々に友達の輪が狭くなっていきます。
人付き合いは最小限ですまそう。
そんな引きこもりのような、状態になっていってしまうのです。
https://ameblo.jp/yhnyday/entry-12359237943.html
親御さんと違って(すみません)
若いお子さんの人生は数年単位で大事なイベントが目白押しです。
恋愛、就職、結婚、出産
その大事な時期を引きこもりの状態で過ごしたら。。。。。
そこで親御さんに聞きたいのですが
それでも五体満足と言えますか??
お子さんの手足は満足かもしれませんが、心が病んでしまっていませんか??
それを五体満足と言えますか??
ここで書いたことは実際に起こっていることであり、
患者さんから聞いたことを基に書いています。
リスクは出来るだけ避けたいもの。
それは患者さんもご家族もそうですが、医師も同じです。
出来るだけの努力をしています。
もしお子さんが手術したいと思ったら
反対するのではなく、背中を押してあげてください。
(親に反対されている方がいたら、この記事を見せてあげてください)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
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公開日:2019.04.30
遠方からの方ばかりでした
今日は4件の眼窩減圧術がありました。
お住いの県は
岩手
徳島
熊本
広島
と遠方の方のオペツアーばかりでした。
GWを利用して手術に来やすかったならオープンしてよかったです。
ちなみに今回、スタッフの出勤は志願制で休日手当出してますが、
志願者多すぎるくらいだったので前半と後半に分けました。
やる気あって、よし!
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#バセドウ病#手術#眼科#バセドウ病眼症#眼窩骨折#顔面神経麻痺#甲状腺眼症#眼瞼下垂#甲状腺機能亢進症#休日出勤
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遠方からの方ばかりでした
2019-04-30 15:24:17
テーマ:ブログ
今日は4件の眼窩減圧術がありました。
お住いの県は
岩手
徳島
熊本
広島
と遠方の方のオペツアーばかりでした。
GWを利用して手術に来やすかったならオープンしてよかったです。
ちなみに今回、スタッフの出勤は志願制で休日手当出してますが、
志願者多すぎるくらいだったので前半と後半に分けました。
やる気あって、よし!
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公開日:2019.04.27
覚悟、決まってますか??
今回は一般論的な話です。
人はだれしもある集団の中での立ち位置があると思いますが
集団には集団の暗黙の了解のようなルールがあります。
日本人は暗黙の了解のルールに従うのが好きですから
「空気を読む」なんて言葉が出てきたりします。
ただそのルールがちょっと違っているとき
より良い方向に変えようと思うとき
どうしたら変えられるのでしょうか。
いやひょっとしたら集団全体のルールは変えられないかもしれませんが
暗黙の了解のルールに従わないという自分の決断を認めさせることなら出来るかもしれません。
それには何が必要か。
自分の経験で言えば、それは、覚悟、になります。
周りの人に、違う自分を認めさせるということは集団の中に特例を作るということになりますから
集団としては許容するべきではないという判断になりがちです。
本当はそういう特別な発想が集団を進化させるのですが
集団でいることが目的化してしまうようになっているのです。
集団でいることが目的となると、特例は除外され
角の取れた組織になり、新しいものが生み出されなくなり、鎮撫化して、死に至ります。
だから常にイノベーションの芽を大事にする方が良いのです。
日本の失われた30年はそうして出来たものと思っています。
そうはいっても他の人は、特に大抵の日本人はそんな風に思っていません。
だから今の日本では新しい考えや行動は排除されてしまいます。
翻って、自分が特例になりたいとき、どのように行動したらよいのか。
覚悟を見せること、と書きましたがそれはどういうことなのか。
覚悟というのは自分の持っているものを捨てられるかどうか、にかかっています。
それは
自分の時間、でも良いし
自分のお金、でも良いし
自分の仕事、でも良いし
自分の立場、でも良いかもしれません
でも何も捨てなくて自分を特例として認めてほしいというのは
虫が良すぎる、のです。
自分の何かを捨てる決断が出来るかどうかが、僕の言う覚悟であり
それを見せると周りの人に特例を認めさせることに繋がります。
何かをやりたいと思っていても周りから邪魔をされている場合には
まず自分の何かを捨ててみせることをお勧めします。
最初に捨てないと、新しいものは入ってきませんしね。
GWも4日間、営業します。(4/29-5/2)
2018年手術実績 3046件
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公開日:2019.04.23
最終更新日: 2024.03.15
バセドウ病眼症への減圧術で眼窩脂肪を取るということ
バセドウ病眼症への減圧術で眼窩脂肪を取るということ
当院で行っている手術、眼窩内脂肪を切除する手術ですが、実は世界中で当院でしかやっていません。
もともとUCLA行ったのも骨の減圧手術で世界一有名なGoldberg先生に学ぶためです。
でも、現在その技術をさらに進化させています。
Goldberg先生の手術は本当に素晴らしいものでした。
眼の奥の骨を削る手術を開発した方なのですが、どこまで骨があるのか知識と経験から分かり切った上で行う手術は素晴らしかったです。
眼窩内脂肪を取る、ということはかなりのリスクがあります。
眼窩内脂肪のある部位には神経や血管が密集しているため
それらを損傷するリスクがあるからです。
実際に自分が執刀した患者さんでも、完全失明した方はいませんが
視力・視野の障害を起こされた方もいらっしゃいます。
ただ、取り方と術後の処置を工夫したので最近6か月はいらっしゃいません。
その他、瞳孔が散大したり、近くが見づらくなったりします。
これも細かい神経の障害によるものです。
だからどの医者も眼窩内をさけて、病気の本質ではない、骨を取るのです。
(ちなみに比較的安全と思われる眼窩外壁の骨の切除でも失明することがあります。
自分の患者ではないのですがUCLAに居たときに1人完全失明してました。)
誰もが疑問に思うことですが、
脂肪が増えているのだから脂肪を切除することは出来ないのか。
細かい血管や神経を見ることが出来てそれがあった場合に避けることが出来たらよいのではないか。
我々は顕微鏡を使って大きく拡大して血管と神経を傷つけないように配慮しながら、脂肪だけを取る手術を行っています。
この手術は世界でも行っている人はいないと思います。
誇張ではなく、たくさん海外の学会に行っていますが話を聞いたことがないのです。
眼形成の世界では、世界中のかなりの数のドクターが僕の顔を知ってくれている状態ですから
僕に入ってこないということは世の中に存在しない、と考えてよいはず。
だからもちろん日本の中でこの手術を出来る人はいないはずです。
手術にはかならずリスクがあります。
最近来院される患者さんは、大抵ブログなどを見てからくるので
当院での手術を決めてから来られるのですが
たまにどこで手術するか迷いながら話を聞きにきた、という方がいます。
僕は何かに迷ったときに
同じ状況を他に例えるとどういう状況なのかを妄想してみるクセがあるのですが
その患者さんには術者をタクシードライバーに例えて説明しました。
スタートとゴールがあって
それぞれのドライバーがベストと思うルートで運転をします。
それぞれのルートによってかかる時間は違いますし、安全性も異なります。
患者さんは後部座席に座る乗客のようなものです。自分の身を任せるしかありません。
車に乗ればわかりますが、100%安全ではありませんよね?
ドライバーがどんなに注意していても、もらい事故を起こされるかもしれませんし
急にシカやイノシシが出てくるかもしれません。
その時に大事なのは、、、、
事故が起こっても、患者さんが納得できるタクシードライバーに
身を任せてくださいということです。
この人はベストを尽くしてくれたんだから仕方ない。
そう思える術者を選んでほしいと思います。
100%安全な手術はないのですから
より後悔しない施設を選ぶのがよいと思います。
僕はすべての骨を取った経験があり、そのうえで眼窩脂肪の切除にたどり着きました。
全て経験した上で骨を取ることを第一選択にしなかったのはやはり病気の本質ではないと感じたからです。
増えた脂肪を切除するのが、本質だと感じたからです。
バセドウ病眼症への治療についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
こちらから
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」
こちらから
現物
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こちらから
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公開日:2019.04.22
”絶望の眼科通院”
何年前の発症であったとしても、バセドウ病で眼球突出したお顔はそのままです。
この方はこれから手術予定の患者さんのようですが
このように絶望を感じてしまった方も改善させることは十分に可能だと思います。
出来るだけしっかり治せるように努力したいと思います。
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