公開日:2024.03.11
最終更新日: 2024.05.20
教育の対価と給料の意味
“教育の対価と給料の意味”
ここ2回、議論のある内容を書いてきました
今回は人件費についての一般論からスタートして話していきたいと思います
このブログの読者のほとんどの方は経営者ではないと思います
だから経営者から見た人件費つまりスタッフにとってのお給料というものを深く考えることは無いことが多いと思います
今回は経営側から見た人件費スタッフから見たお給料について経営側がどのように思っているかを書きたいと思うでのす
多分どこかの組織に就職して働いている方からすると、給料というのはそこで働いて拘束された時間の対価だと思います
それは当然のことでコンビニのバイトでも家庭教師でもレストランのフロアスタッフでも拘束された時間に応じてお金がいただけるというのは世の中のルールだからです
ただこれが経営側から見たら全然違って見えます
人件費というのはお金=投資ですから、それが回収できることが大前提です
こちらも善意の寄付をしているわけでは無いのでしっかり人件費分、いやその何倍も返してもらえないと意味がないというか大損されられたのと同じことになります
例えばティッシュやチラシ配りのアルバイトみたいにただただそこにいて通行人に何か配れば良いという風な仕事の場合、人が一人いるだけでその人がいることに意味があります
ですが高度な技術を必要とするような職種の場合、もしくはそう高度ではなくてなくてもある一定のトレーニングをしないと戦力にならない場合戦力になるまでのお給料というのはその人の教育のために費やしたお金になるので組織に何のプラスも生み出さないどころかお給料を払っている分だけマイナスになるのです
当院の事務スタッフで言えば最初はもちろん足手まといで先輩から技術を教わって仕事を覚え、自立して動けるようになるまで半年ぐらいかかってしまうんです
ですから例えば3ヶ月ぐらいで「私辞めます」なんて言って来た日にはそのスタッフは3か月分の給料額面で言うと100万円ぐらいを無駄に持って行ったドロボーのように見えるんです
うちに入職した人は最低でも一年ぐらいは働いてもらわないと当初の教育に費やした人件費というものの回収ができないんですね
つまり、教育にはお金がかかり、経営側から見たらその回収には雇い入れたスタッフにしっかりと働いてもらわなければならない、という話です
次に、教育というもののコストに対して、対価がどのように支払われているのか、についてお話したいと思います
教育というのは本来コストがかかるものであり、それに対する対価を払う必要があるのですが、子供時代から意識することはほとんどありません
そこで医者の人生を例にして、教育というものがどのようにされてきたか、そしては対価がどのように支払われてきたのかを考えてみたいと思います
日本人であれば、通常小学校、中学校、高校と学校教育があります
教育というサービスは,
教師の時間を使い、教科書を買い、学校などの不動産を使う必要があります
つまり教育にはかならずコストがかかっているのですが、それを受けるにあたりその教育に対しての対価というものを自分では払いませんので、意識することは通常ほとんどありません
しかしこれは、親が支払っている、もしくは国からの補助金つまり親が支払った税金で賄われているだけで自分は意識していないだけ、です
医学部に入ると、特に私大ではほかの学部よりもかなり大きなお金が動きますが、これも教育の対価というのは親が払ってきたわけです
教育には常に対価が必要であり、意識していないけれど、それは親が払ってきたということを覚えておいてください
ただし医師になって働いてからは少し違います
医師の教育というのは研修医として大学病院や地域の大病院で行われることが多いのですが、そこにはお給料が発生し医師に支払われるのでいままでとお金の流れが逆になります
では教育の対価は何によって支払われたのでしょうか?
それは労働になります
研修医のころは役に立たたなくてもその場にいればいいような仕事例えば病棟のカルテの整理や当直の電話番などです
そういうことをすることによって教育の対価を支払ってきたんです
大体2年くらい、安月給で働かされ、当直などの肉体労働を行うのが常識です
何度も繰り返しますが教育には対価が必要であるということなんです
かならず教育には何らかの形で対価を支払う必要があります
しかしですよ、当グループにて眼形成の研修を行う場合には全く状況が異なります
正直に言って最初から全く役に立たないんです
それどころか新入職の新人はただ医師免許持っているだけで眼形成の技術がないので先輩が指導しなければいけません
そうなると先輩の時間も奪われるし時間だけでなく労力もかかります
さらに必ずどこかで失敗して患者さんに迷惑をかけます
当院には当直や病棟雑務もありませんから、新人医師が教育の対価を支払うことは出来ないのです
だから我々にとっては新人を受け入れることは大きなマイナスでしかないです
ですがの本人のやりたいというやる気や意思を尊重して迎え入れてあげるわけです
そういう新人さんたち、まったく組織にとってマイナスの人間に対して、経営側の気持ち的には、無給でどころか教育の対価としてお金を貰いたいくらいです
ですが、若いドクターというのは他のアルバイト断って勉強に来ることが多いので当院から給料が出ないと生活に困窮してしまうのです
ですからアルバイト代として1日に6万円+交通費を支給してあげてるんです(週1で月に24万)
当グループにとっては時間もかかる労力もかかる患者からの評判は落ちる、そして人件費まで支払うという三重苦四重苦の状態が新人を受け入れた際には起きるわけなんです
経営側で無い人も、自分が誰かに月に24万払う、と仮定してみてください
相当の覚悟が必要なことが分かると思います
こんな状態ですので、僕は奨学金のようなつもりで新人医師に給料を支払います
だから新人側の責任としてできるだけ早く技術を習得して普通に手術ができるようになる、そして後輩に指導をして次世代の教育を担う、そういうことによって恩返しをするということが必要です
人として、鹿嶋と当グループに感謝をして一生懸命頑張る、というのが必要なのです
眼形成の医師としてある程度の状態になるまでにフルタイムで働いて1年ぐらいの時間がかかります
自律的に1件の手術をこなせるまでに1年、組織にとってプラスマイナスゼロになるまで1年かかるのです
我々から見ればその1年でやっとゼロ、いままで投資したマイナスを回収するのは次の1年でということになるわけですですから基本的に眼形成の研修はフルタイムで2年必要ということを伝えています
今回のわかってほしいのは教育には対価が必要であること、それから人件費というのは経営側から見たら投資であってその回収をしなければいけないということ、それから対価を自分で支払えない以上、一生懸命技術を習得して組織に恩返しを考えなければいけないということです
長くなったので、次回に持ち越します
もうすこし続きます
次回は今までいた形成外科医がそんな我々に対して行った仕打ちを紹介します
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2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)
うち眼瞼下垂手術 6,241件
現 涙道涙液学会 理事
元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)
元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)
元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/FHdXKbJWcGtzU2fs6
オキュロフェイシャルクリニック大阪
0120-219-609
https://oc-osaka.com/
MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/NCCpbxA1mqxNWbZ2A
まぶたとなみだのクリニック千葉
043‐307-7781
〒260-0015 千葉県千葉市中央区富士見1丁目1−13 JS Bldg 6階
MAPはこちらhttps://goo.gl/maps/heHEaADnoo7o1Tp9A
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/
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山本美憂選手との対談はこちら
https://youtu.be/OHHnJZxfziw
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
東京MXで紹介されました
https://youtu.be/eE2yMVMhW0U
OurAgeにバセドウ病眼症の治療を特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
#全身麻酔#医者#バセドウ病#手術#眼科#モニター#目のクマ#クマ#オキュロフェイシャルクリニック東京#新前橋かしま眼科形成外科クニリック
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公開日:2024.03.10
最終更新日: 2024.05.20
甲状腺眼症による目のクマ・たるみについての手術 連続7症例 症例①
甲状腺眼症による目のクマ・たるみについての手術
甲状腺眼症では目の下にクマが出来たり、たるみが出来たりします
当院で行われている眼窩減圧術は、眼球突出を治す手術ではありますが脂肪を切除する手術ですので、目の下のクマも改善することができます。
その一方で甲状腺癌症の再発などがあった場合には再度クマができてしまう方もいます。
当院では眼窩減圧術を行った際に切除した眼窩脂肪をクマの部分に移植することによって目の下のクマをほぼ完璧に取り除くということを行っています。
甲状腺眼症では目を見開いたような状態になることがあり、これを眼瞼後退と言います。眼瞼後退は主として上まぶたに出現しますが、下まぶたに発症する方もいます。
これも眼窩減圧ですこし改善するのですが、脂肪移植を行うことでさらに改善することが可能です。
眼窩減圧時に眼窩脂肪移植を併用する術式はオプションとなってしまうので追加料金が必要となりますが、かなり良い結果を出すことができているので、その症例を供覧したいと思います。
注目して見て頂きたいポイントは、①クマの改善、②下眼瞼の位置、の2点です。
追加料金
+220,000円
症例1
甲状腺眼症によって眼球突出だけでなく、目のクマにも悩まされるようになってしまいました。
眼窩減圧術と同時に眼窩縁靭帯の切離+脂肪移植を行い、目の印象は大きく変化しています。
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公開日:2024.03.08
最終更新日: 2024.05.20
なぜ形成外科医がダメなのか
“なぜ形成外科医がダメなのか”
ちょっと議論を呼ぶタイトル、お許しください
このブログの読者のメインターゲットは患者さんと眼科医ですが、読者には、形成外科医もいますので、反感を持つ方もいらっしゃるであろうことは百も承知です
その上で、もう書かざるを得ない状態になってしまいましたので、今回はこのテーマで書かせていただきます
各科の医師と言えど、所属する医師は個人個人で違います
僕の医師人生の中で、素晴らしい腕を持っている形成外科医と言えば
聖隷浜松の師匠である、嘉鳥信忠先生
嘉鳥門下生同門である、小久保健一先生
リゾナスクリニックでご活躍の、山口憲昭先生
この3名は非常に優れた技術をお持ちのスーパードクターだと思います
しかし、他の形成外科医の方々について、実際の手術を存じ上げませんのでわかりませんが
いままでに4人のスーパードクターではない形成外科医を受け入れてきて、その全員がクビかそれに近い状態で辞めていきました
以下の4名です
W林奈緒
S谷健
S藤千穂
M原沙和
知り合いの方がいましたら、けっして飛びぬけたボンクラが集まっているわけではないと思えると思います(まあ評価は人それぞれでしょうが、、)
この4名のうち1人としてオキュロの技術基準(それでも60点の及第点でしかない)を超えられた医師が居なかったのです
眼科医は50人ほど受け入れてきて、数えたら8人ですから、これはもう有意差が出るレベルです
だめだった医師
眼科医 8名/50名
形成外科医 4名/4名 p=いくつでしょうか?
そんな経験から、一般的な形成外科医の問題点に気付きましたのでここでお話したいと思います
まず前提として以前にも書きましたがそれぞれの組織でモノサシが異なります
その上で眼科のモノサシと形成外科医のモノサシが非常に大きく異なると言うことに気づきました
先述のとおり形成外科医は4人受け入れてきましたが眼科医は通算で50名を超える医師を受け入れてきました
眼科医業界と形成外科医業界で大きく異なることがあります
それは術式の種類の数の違い、症例数の違いだと思います
眼科医は白内障をメインにして硝子体や人によっては緑内障を行い、ほとんどの先生方は斜視や眼瞼は扱いません
つまり眼科医1人が行う手術の種類というのは限られているのですね
かつ1件の眼科で1日で100人くらいの患者さん来ますから、母数がたくさんある
その中には眼形成疾患もあるので、つまり症例数が非常に多いという特徴があるのです
一方で形成外科医は頭のてっぺんのイボ取りから足のつま先の巻き爪の手術まで行うので手術の術式が無数にあるのです
その結果何が起こるかというと、、、、
眼科医にとって白内障は、症例数が多くてすべての眼科医が行う基本手技です
基本中の基本であり、ここを避けて成長する眼科医は居ないとも言えるでしょう
眼科には術式が少なくそれでいて症例数が多いので一つの種類の手術について数をこなしていかないと一人前だとは言われないです
例えば白内障で「私は白内障ができます」と人に言えるようになるためには100例でも論外です
研修医でさえ100例ぐらいは経験するものなので100例で得意満面に人に自慢することはできないです
だいたいの基準としては1,000件くらい行うと「私は白内障ができます」と言うことができます
最初に30分くらいかけて1例やっていたのが、1,000例やると5分以内に終わるようになる
それが眼科医の世界です
一方で形成外科医の世界は術式が無数にありそれぞれの手術の症例が少ないので一つ一つの手術を数多く経験することができません
よって形成外科医の世界では3例手術を経験すれば「私はこの手術はできます」といっていいような世界です
眼科の世界では、ひとつの術式について、非常に多くの数の手術を行わなければいけないので、一つ一つの細かい手技がどんどん洗練されていくのです
たとえば切開創についても0.1mm単位で、場合によっては0.01mm単位で(専門ではないので詳しくありませんが)小さくしそれを計測して術後の視力にどんな影響があるのか、ないのかということを明らかにしています
これは同じような症例を同じような手術をたくさん行うためにできることなのです
眼科の世界では0.1mm単位で物事を変えていく
でその結果を計測しどちらが正しいのかということをやるのが当然の世界なのです
ですから一つ一つの主義についてもうすごく大きなこだわりを持って手術にあたります
一方で形成外科医は3例程行えば手術ができると言ってしまって良い世界なので、もちろんその0.1mm単位での精緻な違いというのを必要とされることはないというか、要求されるレベルではないのです
手術時間も問われることはないのです
無数にある手術同士を、手術時間で比較することは出来ないですから、手術時間で良しあしを測れない
以前のブログでも書きましたが技術への解像度が低ければ回転寿司の職人と銀座のカウンター寿司の職人の違いはわからないと思います
細かいところを突き詰めなければ技術レベルの向上を図ることはできないのです
今までに当院でトレーニングを受けた形成外科医4名は全員うちの基準にあった手術ができませんでした
それは前のブログで言ったようなのび太ドクターとも共通することなのですが細かい技術を突き詰めることができず考えが及ばないため回転寿司の職人ぐらいの寿司しか作れないという結果になるのです
顔写真すら、みんなと同じものが撮れないなんて、うそでしょ?と思うと思いますが、本当の話なのですよ
それくらいの解像度しかない
前段で話した通り、形成外科医にも細かいことが突き詰めているスーパードクターが居るのは知っていますが、業界全体として細かいことを必要とされていないということが、一般の形成外科医の技術レベルを低いものに留めている大きな要因であると思います
これが、僕が思う形成外科医がダメな理由、そして眼科医じゃないと眼形成手術が出来ない理由です
そのうち上記4名について思うことについて書きたいと思います
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公開日:2024.03.05
最終更新日: 2024.05.20
眼科医がやる自費眼瞼手術 眼科医・美容外科医とのポジション
眼科医がやる自費眼瞼手術
眼科医・美容外科医とのポジション
最近、文章を書くことに熱が上がっています
不思議なもんで、書かなければ別にどうってこともないのですが
一旦書き始めると書かないと気が済まなくなるんですね(笑)
人の習性でこういうのがあるって、どこかで読みました
だからやり始めるのが大事だよって
で今回は眼形成外科医と眼科医と形成外科医・美容外科医のポジションの違いについて書きたいと思います
日本には眼形成外科医が非常に少ないのですが、その中でも自由診療の手術を行っている人は非常に少ないです、、、といいますか、ほぼ我々しかいないと言ってもいい(あとは勝村先生くらいかな?)
聖隷浜松 眼形成の同窓生でもやっていません
ここは常々若手のドクターに言っているのですが、もしも眼科医が眼瞼の手術をしても患者さんの高い要求に答えられないと思って、「それについては美容外科医に行きなさい」と言ったとします
そうすると眼科医よりも美容外科医の方が細かいところまでできるということになります
つまり眼科医は60点70点で及第点と思うところを患者さんが80点以上の仕上がりにして欲しいと思った時に、美容外科医に行けと言ってしまうと、美容外科医は80点以上が取れるということを証明していることになります
ここで医療行為の中で、手術というものがどういう位置にあるかを考えていただきたいんですが、医療行為の中で身体的負荷の低い順に言えばまず①投薬、それから②注射のような処置、そして③手術という三段階になると思います
手術というのは一番大きな医療行為ですので大きなものを治すのに適しています
その一方で大きな手段というのは細かいものを治すのは非常に苦手です
例えばショベルカーでスプーン一杯の砂糖を掬ったり
核爆弾で誰か一人だけを殺す、というのはとても難しく感じることだと思います
つまり手術でものすごく細かいものを直すと言うのは非常に高い技術レベルいうことなんです
僕は眼形成外科医は目の周りに特化している分だけ美容外科医よりも眼瞼に関していろいろな仕事が精度高くできると思っているので、患者さんからの訴えを断ることはしません
その代わり自由診療でしっかりと料金を頂いて手術を行います
それどころか美容外科医が作ってしまった失敗作を直すと言うことを日々常々たくさん行っています(本当に毎日修正手術しています汗)
つまり美容外科医の及第点が80点としたら僕らは90点に設定しているということになります
眼科医が自由診療をしなければ60点以上で自分たちはいいんだと点数の向上を諦めていることになります
一方で自由診療を引き受け、ほかの美容外科医が行った失敗を引き受けるとなれば90点以上をコンスタントに叩き出すだけの自信がなければそれをすることはできないということです
僕は眼科医や眼形成外科医が眼瞼や目の周りの手術に関しては他科のどの医者よりも高いポジションになることを確信していますので、患者さんからの要求から逃げることはしないのですが、もし眼形成外科医が、「それ以上の要求があるのであれば美容外科に行け」なんて言ってしまうのであれば美容外科医の方が技術レベルが高いということを暗に認めているということに他ならないのです
なんでこんなことを言うのか
実は眼科医よりも形成外科・美容外科の方が眼瞼について技術レベルが上だろう、と思うのは20年くらい前に僕が医師になったころは常識でした(眼科医がヘタだった)
ですからその常識に囚われている形成外科医・美容外科医は、眼科医になんて技術で負けるはずが無いと思うと思います
しかし、こんなことを言う根拠となる原体験が実はあるのです
10年前、僕は米国に臨床留学していました
当時もうすでに米国では眼瞼の手術というのは形成外科医や美容外科医が担当することができなくなってしまっていました
眼科医がやる眼瞼手術というのはそこに特化するわけですから24時間365日の時間をそこだけに特化しているので精度が高くできるようになるわけです
一方で形成外科・美容外科医というのは体中さまざまな部分をいじらなければいけないので、どうしても眼瞼手術の技術を掘り下げることができないのです
そのため技術レベルがどうしても眼形成外科医には及ばない
米国は訴訟大国ですから適当な手術をするとすぐに訴えられてしまいます
だから美容外科医は眼瞼の手術ができないのが米国の社会だったんです
米国の医療というのは日本よりも20年も30年も進んでいるっていうのが僕の実感でしたので、この先10年から20年かけて僕はその米国で体験したことが日本でも起こると言うふうに思っているわけなんですが、その体験をもとにこういうことを思っているわけです
実際に、2023年の1年間に我々は11,491件の眼形成手術を行いました
眼形成のみ、です
レーザーとか、白内障は入っていません
うち6,000件超が眼瞼下垂です
この数字、日本一は確実ですが、ひょっとしたら世界一かもしれません
そのくらいの数字です
数字を見ると分かると思いますが、精度が上がるに決まっているんです
あきらかに状況は整いつつあります
だから眼形成外科医の先生方は自由診療の手術を引き受けたほうがいいと思いますし、実際不思議なもので自由診療の手術を引き受けているとだんだんそれに体が慣れさらに細かい注文も聞けるようになります
細かい注文を聞いていると自分の技術レベルが上がりさらにさらに細かい注文も聞けるようになってどんどん自分の実力が上がりそうやって自分の技術が伸びていくのを感じてきました
95点を取ってくれ!と患者さんに言われて、出来るだけ頑張りますって引き受けると身体がそれに合わせて高得点がとれるようになってくるのです
そのファーストステップである自由診療での手術を引き受けるということをぜひたくさんの眼形成外科の先生方にやっていただきたいなと思っています
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公開日:2024.03.05
最終更新日: 2024.03.29
2024年5月〜6月:
義眼外来開催日のお知らせ
義眼外来を開催しております。アツザワプロテーゼと日本義眼研究所の義眼技師の方に当院にきて頂きます。
義眼外来診察日時について
診察日
第1火曜日・第4火曜日(クリニックの都合により変動する可能性あり)
診察時間
9:00〜11:00
場所
オキュロフェイシャルクリニック東京〒104-0061東京都中央区銀座1丁目15−4銀座一丁目ビル 8階
予約方法
完全予約制となっておりますので、お電話でご予約ください。
当院までのアクセスを詳しく見る
※完全予約制となっておりますので、お電話でご予約ください。
2024年の義眼外来開催日について
3月19日(アツザワプロテーゼ)
9:00-11:00
4月2日(日本義眼研究所)
9:00-11:00
4月23日(アツザワプロテーゼ)
9:00-11:00
5月7日(日本義眼研究所)
9:00-11:00
5月21日(アツザワプロテーゼ)
9:00-11:00
6月4日(日本義眼研究所)
9:00-11:00
6月18日(アツザワプロテーゼ)
9:00-11:00
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公開日:2024.03.02
最終更新日: 2024.05.20
医師の技術レベルの進歩の違いはどこから来るのか
”医師の技術レベルの進歩の違いはどこから来るのか”
前回、どうしても技術が進歩しない医師の話を出しましたので今回はその話を掘り下げていきたいと思います
このブログは一般の方も読んでいますので一般の方にも分かるように書きたいと思います
医師って、みんな同じような技術を持っているように見えます
僕らから見たらどの歯医者さんでも同じことが出来るように見えるのと同じように
患者さんから見たら、どの医師でも技術レベルは変わらないように見えるのですね
もちろん医師国家試験をパスして医師免許は持っていますし
眼科専門医も持っていますから、タイトルに差は無いように見えます
でも実は技術レベルは全然違うのが医者の世界
飲食店に例えると、ラーメン屋の味くらい違いがあります
ラーメンって、今の時代は大体どこも美味しいと思うのですが
30年くらい前は美味しいところは少なくて、本当に美味しくないところもあったんです
時代の変遷とともに美味しいラーメン屋しか残らなくなりましたが、それでもプールサイドなんかにあるラーメンって美味しくないですよね
ああいうイメージです
寿司で例えるなら、スーパーのパックの寿司、回転ずし、町のカウンター寿司、銀座のカウンター寿司、みたいに美味しさのランクが変わっていきますが、それくらい違うんです
ではその医師ごとの技術レベルの進歩の違いはいったいどこから来るのか
これは一つ一つの技術を分解して理解して実行できるチカラなのです
デザインでも熟練者が何気なく引いているラインにどんな意味があるのか
睫毛上5mmなのか6mmなのか
上眼瞼に凹みのある患者の場合にはどれくらい切除すれば良いのか
逆に膨れているまぶたの場合にはどのくらい切除したらよいのか
目じりの皮膚はどこまで切除すればいいのか
どうやってそれを判定するのか
目じりの皮膚割線に沿ってデザインを下げたほうがいいのか
上げたほうがいいのか
皮膚のデザインに使う皮膚ペンの使い方だって、習字みたいに使わないとべたべたになってしまってラインがわからなくなります
デザインの注意点をぱっと上げただけでもこれくらいはあります
ここに患者さん個々人の状態の変化が来るのでそれはもうたくさんのことを考えなければなりません
これはすべての行程において同じことが言えます
手術中に出血したときは止血という作業を行います
止血するときに使うのがバイポーラという器械なのですが、この器械の先端部の幅はどれくらいものがよいのか、細い方がいいのか太い方が良いのか、コーティーングされているものが良いのか、止血するときのパワーは強い方がいいのか弱い方がいいのか、先端は閉じていた方がいいのか開いていた方がいいのか、出血点だけを焼くのがいいのかその周囲も含めて焼いておいたほうが良いのか
細かく上げると非常に多くの判断をしていることがわかります
手術というのはこのような判断の連続で成り立っているのです
これらの項目すべてに論理的に答えが出せるように考えているかどうか
これこそが、医師によって差が出る原因となるのです
経験上、初心者はここまで考えられません
デザインは適当に思ったように引いているように見えるし
止血もただただバイポーラを使えば止血できるんだな、くらいにしか理解しません
寿司で例えるなら、、、、
ボケーっと見ていれば、回転ずしの職人と、銀座のカウンター寿司の職人のやることに違いはないですよね?
魚を切って、酢飯を握って、魚を酢飯と一緒に握るだけですから
でもそこには大きな違いがある
回転ずしであればおそらくマニュアル通りに切ってシャリをつくって乗せれば良い
ですが銀座で寿司やるのであれば、米の種類、米のブレンドの方法、炊き方・硬さ、酢の種類、酢の合わせ方、提供する温度、量、握り方など
素人の僕ですらシャリに関してだけでもこれくらいは各店異なる考えのもとで変えて提供しているのを知っています
回転ずしの職人と、銀座のカウンター寿司の職人には非常に大きな差があるのがわかりますね
医者も同じなんです
外科医、と言っても良いです
細かい手技を一つ一つ突き詰めて理解して、それを正しく選択しているかどうかが外科医としての技術の進歩に関わるのです
いままでに何人か、“のび太”のように出来ないドクターのトレーニングを引き受けてきましたが
みんなこのような細かいことを突き詰める能力がないのです
指摘しても改善されないので、残念ですが能力に実装されていないのでしょう
僕は、幸か不幸か、非常に若いころから細かく論理的に考える性癖があって
「なんでこれはこうなってるんだろう?」とよく夢想している子供でしたので
幸いにしてそういう風に考えるのがめちゃくちゃ得意なんです
だから出来ないドクターの気持ちが全然わからないのですが、出来ないドクターは存在するし、そういうドクターはみんな同じような志向を持ってましたね、という話でした
最近はそういうことも分かってきたので、才能がないなと思えば早いうちに転職を勧めています
眼科医は7-8人に1名
形成外科医は、、、、、いままで4名いたのですが、全員ダメでした、、、、(笑)
いずれこの話をしたいと思います
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2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)
うち眼瞼下垂手術 6,241件
現 涙道涙液学会 理事
元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)
元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)
元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)
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山本美憂選手との対談はこちら
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2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
東京MXで紹介されました
https://youtu.be/eE2yMVMhW0U
OurAgeにバセドウ病眼症の治療を特集していただきました
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