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関連ページ一覧
眼窩へのトリアムシノロン注射の
論文
甲状腺眼症のコントロール、入院パルスなど非常に患者の負担の多い治療でした。 我々はトリアムシノロンを眼窩に注射することにより多くの患者さんを月に1回の通院でコントロールすることが可能です。 今回、トリアムシノロン注射の成績、合併症をまとめた論文を前橋院長の山名先生が投稿してアクセプトされました。 ご興味のある方、よろしければご一読ください。 論文について
詳しくみる睫毛重生の本当の話
睫毛重生の本当の話 毛包と脂腺は本来一つのユニットを組んでいてこれをPilosebaceous Unitと言います。 身体中どこでも毛包と脂腺はニコイチなのですが、唯一の例外が眼瞼縁です。(といいつつ包皮もですが) 眼瞼縁だけは毛包と脂腺が分かれて存在し、それぞれが睫毛とマイボーム腺となっているのです。発生の段階でここにエラーが起きるとマイボーム腺から毛髪が生えてしまいます。これを睫毛重生(Distichiasis)と言います。 SJSの場合には涙腺開口部が閉鎖しドライアイにもなっていますのでダブルパンチで角膜障害が重度になります。治療は毛根の除去しかありません。 一言で言うのは簡単ですが毛根ひとつひとつを鉢植えのように切り取るのは気の遠くなる作業ですが、何度も何度も繰り返すと徐々に本数は少なくなります。 鹿嶋の人生で何万人も診察していると思いますが、先天性睫毛重生の患者さんの治療をするのは僕のキャリアで初であり非常に稀な病態であることがご理解いただけると思います。
詳しくみる重度の眼球陥凹の方への手術
症例 右眼球破裂からの陥凹 義眼装用 至近距離からのゴルフボールにより眼球摘出。 他院で2回手術しましたが重度の眼球陥凹が残り来院。 陥凹が重度でありCTで確認にて頬骨骨折がありました。 骨折と同時に義眼台を包埋して改善することが出来ました! 他院で治らない病気にも対応しています。 お困りの方は是非ご相談ください。 リスク 出血、感染、瘢痕、低矯正、過矯正 料金表 video { width: 100%; /* 動画をレスポンシブ化 */ max-width: 400px; }
詳しくみる大手美容で大失敗された人の
修正術
当院では他院の失敗手術の修正も行っています。 この方は業界2番目か3番目の大手美容クリニックで手術を受けて、ひどい状態になってこられました。 当院初診時 ひどい下垂 大手美容クリニック、術後一年です。 1日目 腫れがひどい 1か月目 いろいろひどい 術前 やらない方が良かったんじゃ 修正後2週間 本当に喜んでいただきました! 医者はみな同じではありません! 決断一瞬、後悔一生です。 お医者選びは慎重にお願いします。 video { width: 100%; /* 動画をレスポンシブ化 */ max-width: 400px; }
詳しくみる下眼瞼があっかんべーに
なりやすい理由③
次に2つ目の瘢痕です。 眼瞼の内部の組織に瘢痕化が起きると下眼瞼が下に引っ張られてしまいます。 まばたきの時に動くのは上眼瞼だけだと思っている方も多いと思うのですが実は違います。 下眼瞼も上方に偏位し上下の眼瞼が協働して目を保護しているのです。 ですから下眼瞼が瘢痕化して動かなくなってしまうとまばたきが正しく出来なくなってしまいうので目が閉じられなくなってしまうのです。 この瘢痕化、いままでたくさんの患者さんを診てきた経験から、ほとんどの症例で“眼窩隔膜”に起きています。 眼窩隔膜が瘢痕化するとあの薄い眼窩隔膜がガチガチになってしまい、まぶたが下に引っ張られ、あっかんべーの状態になるのです。 では瘢痕化が起きる原因はなんでしょうか?? それは“侵襲”の一言に尽きます。 たくさんの操作を行うと組織はダメージを受けます。細胞一つひとつがダメージを受けたり壊れたりすると、内部から炎症を起こす物質が漏れ出ます。炎症を起こす物質が多ければ多いほど、術後に腫れます。 腫れるだけでなく、赤くなって痛みも出ます。 これは術後すぐに起きる変化ですね。 だんだん炎症は収まっていきますが、その過程で組織は瘢痕化し、固くなっていきます。 この瘢痕化が下眼瞼では眼窩隔膜に起きるのです。起きるのですが圧倒的に眼窩隔膜に起きやすい。これまで見てきた瘢痕によるあっかんべーの人はほとんどが眼窩隔膜の瘢痕化が原因だったのです。 瘢痕化を起こさないためにはどうしたら良いのか それは侵襲を少なくすること、に尽きます。 当たり前ですよね、、、侵襲を少なくすればいい 壊れる細胞の数を少しでも減らすこと それに尽きます。 でもこれがまた難しいのです。 侵襲を少なくするには、二つの要素があります。 それは手術手技で侵入する部位と、手術にかかる時間です。 人体には、筋肉、血管、神経、脂肪などそれなりの意味のある構造が存在します。 そしてそれらの構造の間には結合組織というものが存在して構造と構造を繋いでいます。 この結合組織は線維であって細胞はほとんど存在しません。手術で組織の内部に入った時にこの構造物へのダメージを最小限にし、出来るだけ結合組織の内部を進入していくことこれによって組織へのダメージを最小限にすることが出来ます。 ただし言うのは簡単ですが、やるのは難しいんです。そもそもですが、顕微鏡を使って眼瞼の手術をするドクターはほとんど存在しません。大体は肉眼か使ってもルーペです。 それであれば構造の間の結合織だけに入るなんてことは出来ないのです。 結合織に入れなければ、余計な構造物を切ることになり、それは細胞のダメージになります。 細胞のダメージになれば侵襲となり、瘢痕化の原因となるのです。 まずこれが第一点 それから手術時間が長くなると、壊れる細胞が多くなりますから手術時間は短い方がよいのです。 僕が裏ハムラをやると、順調にいけば30分くらいで終わります(先日25分で終了しました)。 でも他の施設で3時間かかった、なんて話はザラにあります。 当院で研修中のドクターでも1時間半くらいかかります。 当たり前ですが、3時間組織をいじられ続けていたらどんどんボロボロになっていって細胞は壊れてしまいます。 30分で終わる僕の6倍の時間がかかっているので、少なくとも6倍の細胞が壊れているはずです。 さらに言えば、解剖学的に構造物と構造物の間の部分に入れていないからこそ時間がかかると思えば、構造物に迷入してしまっている以上、さらにもっと多くの細胞が壊れていることになります。 手術時間の短さというのは、雑だから時間が短くなるということではなく、しっかりと要点をつかんで、最短距離が分かっているかどうかにかかっているということなのです。 もちろん雑にやっても短くなるかもしれませんが、間違った場所を切ればその分出血が増えて時間がかかるようになってしまうのでやはり最短距離を進めるかどうかが時間短縮できるかどうかのカギになります。 結論ですが、下眼瞼の手術をしてあっかんべーを作らないようにするために必要なのは 1.皮膚を取らない、取りすぎない 2.適切な構造に侵入し、余計な侵襲を作らない 3.手術時間は出来るだけ短くする この3点に集約されるということです。 video { width: 100%; /* 動画をレスポンシブ化 */ max-width: 400px; }
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