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公開日:2018.07.12

バセドウ病眼症の患者さん向けの本の企画

我々の施設には全国さまざまところから患者さんがいらっしゃいます。北は北海道から南は九州まで、日本全国さまざまなところから時間とお金をかけて治療を受けにいらっしゃいます。遠方からの患者さんが受診するたびに、どのような経緯で当院に来られたか伺うと、そもそも適切な治療を受けていない方がほとんどだと感じます。内科ではバセドウの診断を受けているのに、甲状腺の数値が落ち着けば眼の症状は治るからと言われ眼症は放置されている方もいれば、内科から眼症の治療目的に紹介受診した眼科では眼球突出が明らかにも関わらず、出来ることは無いと言われて放置された方もいらっしゃいます。また眼球突出が残存しても内科や眼科のドクターからも「眼症なのだからあきらめなさい。そんなに気にならないよ」と言われて、そのまま治らないと思い込んだ方も多いです。そこでこれらの知識が患者さん、眼科医、内科医に浸透するように、本を出版できないか検討しています。医家向けの本と大手出版社の一般向けの本は、流通や価格などの条件が合わずに断念して、いっそ自費出版してしまおうと思っており臨床眼科学会のある10月くらいには出すつもりで動いています。下記は目次の案です。AMAZONでも購入できれば、全国の方々に情報が伝わるのではないかと思っています。 目次 (案) 1. 甲状腺眼症とはどのような病気ですか? 2. 甲状腺眼症の自然経過について教えてください。 3. 甲状腺眼症によって起こる症状にはどのようなものがありますか。 4. 甲状腺眼症が起こりやすい年齢や性別について教えてください。 5. 甲状腺眼症の検査について教えてください。 6. 日常生活で気を付けなければいけないことはありますか。 7. 治療はどのようなものがありますか。 8. 甲状腺機能亢進症の治療を始めましたので、眼症はそのまま様子見ていて良いでしょうか。 9. 眼症の活動性の評価にはどのような方法があるのでしょうか 10. 甲状腺関連ホルモンの数値と眼症の重症度に関連はあるのでしょうか? 11. 甲状腺機能亢進症の治療と眼症の関連について教えてください。 12. 放射線治療の方法と副作用について教えてください。 13. 放射線が怖いのですが、放射線治療はやった方がいいのでしょうか? 14. 発症からすでに数年が経過してしまいました。治療は出来るのでしょうか? 15. 甲状腺眼症の手術治療の種類について教えてください。 16. 甲状腺眼症への手術治療で治せる症状について教えてください。 17. ホルモンの数値が安定していません。手術を行うのに適切な時期はいつですか。 18. 手術を行うとすれば、どのような順番で行うのがよろしいでしょうか。 19. 眼窩減圧の種類について教えてください。 20. 減圧術は何回でも出来るのでしょうか? 21. 眼窩減圧術後のケアについて教えてください。 22. 斜視手術について教えてください。 23. 斜視手術後のケアについて教えてください。 24. 眼瞼手術について教えてください。 25. 眼瞼手術後のケアについて教えてください。 26. その他の手術やケアについて教えてください。 27. 手術は健康保険の適応があるのでしょうか。 28. 家族や主治医は手術に反対します。手術をしたほうが良いのでしょうか。 29. 手術以外の治療法があるのでしょうか。 30. 手術後に再発する可能性はあるのですか?再発したらどうしたら良いのでしょうか。 31. 付録・EUGOGO Guideline 日本語訳  

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公開日:2018.06.20 最終更新日: 2018.06.23

バセドウ患者さんのブログ

バセドウ病眼症の患者さんたちは突然自分の顔が変わってしまったことにショックを受けます。 自分自身そのものである顔が変わってしまうんだから当然です。でも家族や、内科の先生や眼科医には「そんなに気にならないよ」と慰められ説得されて、でも納得できないなかで苦しんでいる患者さんがとても多くいらっしゃると感じます。 先日アメブロを見ていたら、患者さんのブログが出ていました。 https://ameblo.jp/yhnyday/entry-12359237943.html バセドウ病眼症になって苦しんでいる方、ほかにも大勢苦しんでいる方がおられます。僕らは出来るだけ元の顔に戻してあげたいとの思いで日々診療をしています。悩みを抱えてらっしゃる方は、是非一度ご相談いただけたらと思います。

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公開日:2018.06.17

世界眼科会議で発表してきました。

WOCバルセロナ 世界眼科会議(World Ophthalmology Congress)バルセロナにて、ご招待頂き講演をしてきました。今回のお題は眼窩のMALTリンパ腫です。眼球の外側(外眼部とも呼ばれます)が我々の専門領域であり、悪性腫瘍も骨折も手術を行っています。

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公開日:2018.06.05 最終更新日: 2024.04.09

眼窩減圧手術前後の変化

眼窩減圧術前後の写真。患者さんのご協力で写真を使ってよいとのことでしたので、掲載させていただきます。 眼窩減圧術前術後で顔貌が大きく変化し、術後にとても綺麗なお顔になっていることが分かっていただけると思います。 上下眼瞼の脂肪が減少し、ドライアイも改善しています。 今までバセドウ病の眼球突出が治らないと思っていた患者さんや、内科の先生や、眼科の先生に是非知っていただけたら嬉しく思います。   この写真はEOSを使用してフラッシュ有の同条件下での撮影を行っています。下記にリスクを記載した同意書の文面を掲載します。   「バセドウ病眼症/甲状腺眼症」関連ページ一覧 リスクを記載した同意書 1.あなたの病名と現在わかっていること、病態 眼球突出(甲状腺眼症) 甲状腺に関連した自己免疫疾患です。 甲状腺に関係した抗体が眼球の周りにある脂肪や眼球を動かす筋肉の中に存在し、それが標的となって炎症が起こり、増生します。それによりまぶたの腫れ、赤み、白眼の充血、角膜の傷、眼の奥の痛みや重さ、眼がでてきたり(眼球突出)まぶたが開いたり(眼瞼結膜の後退)し、瞬きが少なく目つきが鋭くきつくなるように見えます。筋肉、脂肪の炎症、腫れにより眼圧上昇や視力低下、2重にみえることもあります。バセドウ病の方の約50%~60%に甲状腺眼症が生じます。甲状腺機能亢進症でも低下症でも甲状腺機能が正常でもおこります。 筋肉や脂肪が増生し眼球突出が起こったり、神経が圧迫されて視力低下が起こったりします。症状は発症から半年程度経過すると固定化し自然には治りません。 2.この治療の目的・必要性・有効性 高度の視力低下や眼球突出に対して、眼の周囲の骨(眼窩)を削り、眼の奥の脂肪を切除することで肥大した筋肉や脂肪が入るスペースを拡大する手術です。 この治療をすることにより眼球を陥凹させ、眼球突出により鋭くきつくなった目つきを改善し、白めの充血、角膜の傷を改善させます。 どの程度効果があるかは患者さんの状態により個人差があります。 3.この治療の内容と性格および注意事項 全身麻酔で行います。 下まぶたの結膜や目じりの皮膚、目頭の結膜を切開し、目の奥の骨や脂肪組織を切除します。切った結膜や皮膚は元に戻します。 術後疼痛がある場合は鎮痛剤を使用します。 術後1週間、軟膏を使用してもらいます。術翌日からシャワー浴・洗顔・洗髪は可能です。創部に汚れがたまると不潔になりますので、毎日軽く洗い流すようにしてください。ただしまだ癒着していませんので強くこすることはおやめください。3日後からは入浴が可能です。約1週間で創部の化粧は可能です。術後には顔貌が大きく変化する場合があります。また術後に腫れますので創部が醜く見える可能性がありますが、完全に腫れが消退し、完成した状態になるためには6か月が必要です。 手術後眼帯をし、その上から冷却が必要です。 当院ではチームとしての医療を行っており、厳格な基準を経た指導のもとに手術を行っていますが、通常の保険診療の場合には手術を担当する医師は指定することはできません。担当医を指名する場合には自由診療での手術になります。 4.この治療に伴う危険性とその発生率 手術により創部が腫れ、内出血が起こります。内出血は最初赤いアザのようになっていますが、黄色く変色し重力に伴って皮下を下方に移動しながら約3週間で消退します。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善しますが、完全な消退には約半年かかります。創部に血腫ができた場合は除去手術が必要です。 手術後には眼球運動障害が出現し2重に見えます。徐々に改善し、3から6か月で安定しますが、脂肪切除のみでは3-20%、外側壁では3-6%、内側壁では10-65%で複視が残存するとされています。その場合には、斜視手術が必要になることもあります。当院の脂肪減圧のデータでは正面複視は0%、最周辺複視は50%でした。 意図的に眼球を陥凹させる手術ですので、まぶたが凹むなど、顔貌が変化します。目標を15㎜にすることが多いですが、個々の症例に個別にプランを作ります。顔貌の変化に伴って二重のラインの形状や、まぶたの腫れ方が変化します。人によってはバセドウ病発症前よりも凹んでしまった感じる場合もあります。 眼に関わる神経やこれを栄養する血管に障害が起こると失明に至るような視力障害や知覚鈍麻が出ることがあります。 脳に近い場所の手術を行うため、感染症などをきたすと重篤な状態になる可能性があります。 術後徐々に傷痕は目立たなくなりますが傷痕が目立ったり、ケロイドになったりすることがあります。術後に傷が離解した場合は再度縫合処置が必要です。感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。 5.偶発症発生時の対応 万が一,偶発症が起きた場合には最善の処置を行います。なお,その際の医療は通常の保険診療となります。 6.代替可能な治療 これに代わる治療はありません。 7.治療を行った場合に予想される経過 術後、さらに眼球陥凹を得たい場合に、今回の手術とほかの部位の減圧術を行うことがあります。眼瞼後退や眼瞼下垂、複視、斜視に対する手術など外科的治療が必要な場合があります。角膜びらんなどの症状がある場合は点眼の治療が必要です。 一度炎症が落ち着いた眼症も15%で再発します。その場合はステロイド治療などを必要とする場合があります。甲状腺の数値が安定している方やむしろ低下している方でも眼症は悪化することがあります。甲状腺の数値が安定しているからといって眼を放置するとひどく悪化することがあります。 喫煙や放射線ヨード内用療法が悪化につながるため、禁煙が絶対必要です。またストレス、寝不足が悪化を招きます。十分な睡眠を心掛けて下さい。 8.何も治療を行わなかった場合に予想される経過 自然には治りませんので、視力低下や結膜充血や残存します。顔貌の変化が気になっている場合には、うつ状態になってしまう方もいらっしゃいますし、きつい目つきに見られることで社会的不利になることなどが考えられます。 バセドウ病眼症への治療についての動画     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら OurAgeに特集していただきました こちらから バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」   こちらから 現物 こちらから kindle版 こちらから  

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公開日:2018.06.01 最終更新日: 2018.07.12

東京院をオープンしました。

新前橋かしま眼科形成外科クニリックを開業して一年、おかげさまで手術件数も2000件を超え、北海道から九州まで患者さんが来院されるような状態になっています。医師の数も増え、徐々に当院で行っている治療が認知されるようになってきました。 それに伴い、当院の治療を都内で行える場所を作ったほうがよいと考えるようになり、この度銀座1丁目にオキュロフェイシャルクリニック東京をオープンすることになりました。 年間2000件行った新前橋かしま眼科形成外科クリニックでの経験を基に高度に特化した眼周囲の形成的治療を行います。 日帰り全身麻酔でのバセドウ病の減圧術はもちろん、眼窩骨折や眼瞼・眼窩腫瘍、涙道閉塞に対する涙嚢鼻腔吻合術、下眼瞼のたるみ・脂肪ヘルニアに対する美容外科手術など、眼形成と言われている領域はすべて網羅した治療を行います。 群馬と同様、診療人数が増えすぎることを防ぐために完全予約制で行いますのでご了承くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。 鹿嶋友敬 名称 :  オキュロフェイシャルクリニック東京  https://www.oc-tokyo.com/wp/ 場所 :  東京都中央区銀座1丁目15-4 銀座一丁目ビル8階 TEL 03-5579-9995 オキュロフェイシャルクリニック東京 受付 オキュロフェイシャルクリニック東京 手術室 オキュロフェイシャルクリニック東京 リカバリー室

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公開日:2018.06.01 最終更新日: 2024.03.28

目の下のくま
(眼窩脂肪ヘルニア)

眼窩脂肪移動術(ハムラ法) 症例 当院では下眼瞼脂肪ヘルニア(目の下のくま)に対する眼窩脂肪移動術(ハムラ法)を行っていますが、手術前後の写真です。 皮膚のたるみがない場合には結膜(下まぶたの裏)から行っていますので、表面にキズを作りません。術前の状態だと、すごく疲れている印象になっていますが、術後にそれが改善しています。 下記に手術内容や、それに伴うリスクについて記載した同意書の文面を記載します。なお、この写真はEOS Kiss X6にてフラッシュ無しの同条件で撮影したものです。 病名と現在わかっていること、病態 眼窩脂肪ヘルニア 眼球が骨に囲まれた部分を眼窩といいます。そこには眼球と眼球の働きを維持するための色々な組織(涙を作る器官、眼を動かす筋肉、視神経、視神経を保護する組織、脂肪組織など)が入っています。 眼窩脂肪が年齢とともにたるんで、前方に突出します。さらに骨の前面にある脂肪が萎縮するため、下まぶたのふくらみが明らかになります。 この治療の目的・必要性・有効性 突出した脂肪が不快感の原因になっている場合にはこれを切除します(脂肪切除法)。もしくは、脂肪の一部を骨の前面に移動することでまぶたのふくらみを改善します(ハムラ法) この治療の内容と性格および注意事項 ・術中に眼瞼の形を確認するため主に局所麻酔で行います。術前に痛みを感じにくいように鎮静剤を使用することがあります。 ・脂肪ヘルニアの場所に応じて下まぶたの裏の結膜や、睫毛下の皮膚の一部を切開します。手術中にヘルニアの広がりを確認しながら切除するため、切除範囲は手術中に決まります。出血が多い場合ドレーンを入れて終了することがあります。その場合は1~2日後抜去が必要です。 ・手術後眼帯をし、その上から冷却が必要です。 ・術後1週間程度、軟膏を使用してもらいます。術翌日からシャワー浴・洗顔・洗髪は可能です。創部に汚れがたまると不潔になりますので、毎日表面を軽く洗い流すようにしてください。ただし強くこすることはおやめください。3日後からは入浴が可能です。約1週間で創部の化粧は可能です。術後大きく顔貌が変化する場合があります。また術後に腫れますので創部が醜く見える可能性がありますが、完全に腫れが消退し、完成した状態になるためには6か月が必要です。 ・術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。 この治療に伴う危険性とその発生率 ・手術により創部が腫れます。腫れの消退は最初の2週間で8割程度改善しますが、完全な消退には約6ヵ月かかります。内出血が起こる可能性があり、その場合には皮膚、結膜に最初赤いアザのようなものが出て、黄色く変色し重力に伴って下方に移動しながら約3週間で消退します。創部に血腫ができた場合は除去の処置が必要です。 ・感染などで眼窩蜂巣炎になることがあります。 ・腫瘍の周囲には眼に関わる神経や筋肉があり、これらが障害され視力障害や複視が出ることがあります。 ・術後に腫瘍による炎症などで眼瞼下垂が起こることがあります。その場合は再手術を行うことがあります。 ・術後傷痕が目立ち、ケロイドとなることがあります。その場合、内服、軟膏、再手術の可能性があります。 ・術後に処置をすることがあります。 ・術中鎮静剤を使用した場合血圧低下、除脈、呼吸抑制などが起こることがあります。 ・術後に痛み違和感が残る可能性があります。 偶発症発生時の対応 万が一,偶発症が起きた場合には最善の処置を行います。 代替可能な治療 ・程度が軽ければ、ヒアルロン酸注射によって改善できる可能性があります。 ・皮膚のたるみについてはレーザー治療が有効な場合があります。 治療を行った場合に予想される経過 ・2週間程度で8割程度回復しますが、内出血が強い場合には3週間程度かかることがあります。通常1か月程度で良好な状態に戻ります。 何も治療を行わなかった場合に予想される経過 ・脂肪ヘルニアはゆっくり増大すると考えられます。 2019年手術実績 3850件(2019年1-12月) 経歴 群馬大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 医院名 オキュロフェイシャルクリニック東京 住所 中央区銀座1丁目ビル8F 電話番号 03-5579-9995 公式サイト こちらから MAP こちらから バセドウ病眼症への治療についての動画     2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら   OurAgeに特集していただきました こちらから   バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ 「1時間で分かる甲状腺眼症入門パンフレット」   こちらから 現物 こちらから kindle版 こちらから  

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