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公開日:2018.08.26 最終更新日: 2018.08.27

バセドウ病眼症の点滴治療・負担の少ない治療を求めて

1つのことにこだわること。 石の上にも3年、なんて言葉に代表されるように、我慢・忍耐というのは我々日本人の美徳とされるところです。 これは日本人の良い面ですが、一方で悪い面にもなりえます。 一度決めたら、間違っていても容易に方向転換することが出来ません。 米国には、微塵もそのような美徳はありませんでした。 どうやら日本人は同調圧力の強い国民性のようですが 最近読んだ本には遺伝子レベルでそういう国民だということが書いてありました。 ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書) 新書 中野 信子 (著) バセドウ病眼症の治療、急性期にはステロイドを行うのですが、 オーソドックスな投与方法は、メチルプレドニゾロン1000㎎を週に3日間×3週間、入院して行うというやり方です。退院後はプレドニゾロン内服に切り替えて、3か月から6か月程度かけて中止します。 おそらく全国のほとんどの施設でこの投与方法のはずです。 何十年前から続く、伝統のやり方です。 バセドウ病眼症は現役世代に起こる病気ですが、 入院期間が長いため時間的・金銭的コストが問題となります。 さらにプレドニゾロン内服はメチルプレドニゾロン点滴に比べて満月様顔貌や高血糖、不眠など副作用が多いことが知られています。 点滴は外来で出来ればよいし、内服は出来るだけしないほうがよい。 このことからヨーロッパの学会のガイドラインでは週に1度、通常の半量となるメチルプレドニゾロン500㎎を勧めています。 当院でも、これに則った治療を行っています。 活動期のステロイド点滴は、週に1度。 ヨーロッパの学会と異なるのは、決められた期間続けるということでなく、 点滴をして改善がみられている限り行うということです。 ステロイド治療が効くということは、炎症があるということ。 ステロイド治療が効かないということは、炎症がないということです。 このため、効果がある限り点滴を続けていく方針で、診療を行っています。 さらに、点滴をするペースについてです。 通常、点滴は2-3時間で終了します。 高容量のステロイドなので、薬剤濃度が急にあがることを避けるためです。 ただし点滴に使用するメチルプレドニゾロンの添付文書には10分未満の時間での投与は避けることと書いてあります。 長い時間をかけなければいけないとは書いていないのです。 このため当院では約15分程度で滴下するようにしています。 これであれば現役世代の患者さんたちも通院できる。 仕事の合間に来ることも出来るかもしれません。 出来るだけ負担の少ない治療が提供できれば良いと思い 日々考えています。 昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件) 群馬大学 眼科 非常勤講師 帝京大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 アジア太平洋眼形成学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/

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公開日:2018.08.24 最終更新日: 2018.08.27

バセドウ病の無い方への眼窩減圧術

いままでバセドウ病眼症に伴う眼球突出と それに対する治療を書いてきました。 バセドウ病という名称は皆さんご存知なので使ってきましたが 実際には橋本病など他の甲状腺疾患があっても眼症は起きるのです。 なので医師向けの文章には「甲状腺眼症」(TED;Thyroid Eye Disease)と書きます。 ですが、病気とは別に、生来目が大きい方々がいらっしゃいます。 普通に考えれば目が大きいのは良いことのようにも思えるのですが 大きいことがコンプレックスになる場合があります。 何度採血しても甲状腺ホルモンの異常はないし 突然、目つきが変わったわけでもない。 でも自分の大きい目を治したい。 そういう方がいらっしゃるんです。 いままでに数人、甲状腺疾患の発症の確認できなかった方々に減圧を行ってきました。 ただし、この場合、健康保険は使えません。 当院では、自費治療として手術を承っています。 ご興味のある方は一度ご相談ください。 昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件) 群馬大学 眼科 非常勤講師 帝京大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 アジア太平洋眼形成学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/

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公開日:2018.08.24

バセドウ病の無い方への眼窩減圧術

いままでバセドウ病眼症に伴う眼球突出と それに対する治療を書いてきました。 バセドウ病という名称は皆さんご存知なので使ってきましたが 実際には橋本病など他の甲状腺疾患があっても眼症は起きるのです。 なので医師向けの文章には「甲状腺眼症」(TED;Thyroid Eye Disease)と書きます。 ですが、病気とは別に、生来目が大きい方々がいらっしゃいます。 普通に考えれば目が大きいのは良いことのようにも思えるのですが 大きいことがコンプレックスになる場合があります。 何度採血しても甲状腺ホルモンの異常はないし 突然、目つきが変わったわけでもない。 でも自分の大きい目を治したい。 そういう方がいらっしゃるんです。 いままでに数人、甲状腺疾患の発症の確認できなかった方々に減圧を行ってきました。 ただし、この場合、健康保険は使えません。 当院では、自費治療として手術を承っています。 ご興味のある方は一度ご相談ください。 昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件) 群馬大学 眼科 非常勤講師 帝京大学 眼科 非常勤講師 涙道涙液学会 理事 アジア太平洋眼形成学会 理事 オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F 03-5579-9995 https://www.oc-tokyo.com/wp/

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