公開日:2018.10.02
最終更新日: 2024.05.09
義眼の上眼瞼陥凹への治療
様々な理由で義眼を装用している方々がいらっしゃいます。
生まれた時から眼球が小さい方、怪我で眼球が破裂し小さくなってしまった方、眼球にバイ菌が入り込んで眼球の内容を除去しなければならなかった方など、大抵の場合は残っている眼球が小さいため、義眼を入れたとしても上のまぶたの凹みがが残ることが多いです。
これに対する治療としては手術で義眼台を大きなものに入れ替えたり、体の他の部分から脂肪を持ってきて移植したり義眼自体を大きなものに変えたりするのですが、義眼台の入れ替えや移植は手術が必要になりますし、義眼を大きなものに変えた場合には、その重力と体積によって下眼瞼が下に落ち込んでしまい、余計に目立つようになってしまいます。
上の瞼の凹みは美容用のヒアルロン酸を使用すると比較的簡単に修正をすることができます。この症例(右が義眼)のように大きなへこみが少しのへこみになることで目立たなくなるのが分かると思います。
ヒアルロン酸は一本あたり10万円近くかかってしまいますが当院ではこの症例のように写真を使わせていただくことを条件に注入自体は無料で行うこともできます。
お悩みの場合には是非一度ご相談下さい。
バセドウ病眼症への治療についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
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バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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公開日:2018.10.02
絶望を招く顔貌の変化
バセドウ病を発症してから顔貌の変化が重度であると
日常生活が送りづらくなってしまいます。
びっくりしたような、人を睨みつけるような顔貌になってしまうため
他人の視線を集めてしまうことがご本人には辛くなってしまいます。
このため外出を控えるようになり
以前のような日常生活を送ることが出来なくなってしまいます。
最近遠方からオペツアーでいらした方がいます。
その方は顔貌の変化が重度であったため
辛くて買い物に出るのもご家族と一緒でなくてはならず
本当に困ってらっしゃったようです。
眼窩減圧手術を行った翌日の診察で涙ながらに感謝をしていただくことができました。
その方曰く、「つらかったので人生終わりにしようとすら考えていた。そのような状態を救ってもらってとても感謝している」
と言っていただきました。
我々の仕事はただ何ミリ眼が出たからそれを何ミリに治すというものだけではありません。
患者さんが何人来たとか、何件手術をしたとか、いくら売り上げたとか、様々な指標がありますが何よりも大事なことは、当院に来ていただく患者さんたちが、できるだけ幸せになって帰ってもらうことだと思っています。
特にバセドウ病は若い年代の女性に起こることが多いためより苦しみが大きいと感じます。
病気によって美人度が下がってしまった状態を手術などの治療を駆使して以前と同じような顔貌に戻せたときは我々もとても嬉しく感じます。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
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公開日:2018.09.30
左右非対称の眼球突出
バセドウ病眼症では、眼球が突出しますが、これは左右非対称に起こることがあります。
左右非対称な眼球突出は、両側の眼球突出よりもさらに顔貌の異変が起こります。
また片側のみの上眼瞼後退も左右非対称の原因となります。
我々は可能な限り、左右対称の目になるように心掛けた手術を行っています。
脂肪の切除であれば、切除した脂肪をシリンジに入れることでその量を計測することが出来ます。
しかし骨の切除の場合、どれだけ眼球陥凹をきたすかを計測することは出来ません。
削った骨は水と一緒に捨てられてしまうからです。
また内壁や下壁のように眼窩内容をスペースに逃がす場合にも、どれだけ容積の移動があるかはわからないため、ミリ単位での調節は困難です。
当院では、経験上からも文献からもどの程度の眼窩脂肪を切除するとどの程度眼球陥凹が得られるか分かっているため、左右非対称な目の状態をミリ単位で調整する努力をしています。
また上眼瞼についても同様に上眼瞼を上げる筋肉の働きが眼瞼に伝わる経路を考えて手術を行っています。ミリ単位の微調整は難しいことが多いのですが、この課題に現在取り組んでいるところです。
可能な限り、左右対称な顔貌にするように努力しています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
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03-5579-9995
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公開日:2018.09.30
バセドウ病眼症の画像診断
バセドウ病の画像診断、よく撮影するものにCTとMRIがあります。
CTは放射線を使って断面を見る検査。
MRIは磁気を使って断面を見る検査になります。
CTは骨の状態をみることが得意で、MRIは内部の柔らかい組織を見ることが得意です。
CTは放射線被曝がありますが、撮影は5分くらいで終了します。音も静かです。
MRIは放射線被曝がありませんが、撮影は30分くらいかかりますし、音もうるさいです。
それぞれに利点・欠点がありますが、バセドウ病眼症の活動性を見るためには、組織の炎症を見ること出来るMRIが適切です。
眼窩減圧を行う場合には、骨の位置や厚さを見ることが出来るCTが適切です。
それぞれ目的によって撮影するものが異なります。
MRIで診断できるのは、筋肉の腫れと炎症の程度ですが、脂肪の炎症の程度を知ることは出来ません。つまり画像診断と言っても、万能ではなく限界がありますのでこれには留意が必要です。
当院の近くにはCT、MRIの画像専門クリニックが数多くありますので、初めて受診の際には事前に予約していただいてから、CDROMに焼いて持って来ていただくということを行っております。
受診して急遽CTやMRIが必要になった場合にも、すぐに撮ってもらえることが多いのでとても便利です。
点滴も手術も、患者さんの負担が少ない方法が良いと思い、そのような方法を提供しています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
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公開日:2018.09.27
最終更新日: 2024.03.15
マグネット義眼台の摘出+新しい義眼台の挿入術
マグネット義眼台の摘出+新しい義眼台の挿入術
外傷などで眼球が破裂した場合に、眼球摘出を行う場合があります。
最近は眼球の一番外の白い膜(強膜)を残すことが多いのですが、一昔前には眼球摘出を行っていたことが多かったようです。
眼球がないままだと眼球が陥凹するため、義眼を大きくしないといけません。
義眼が大きくなると重力やその体積のせいで下眼瞼ごと下方にずれてしまいます。
これを防止するために眼球摘出後に眼球の代わりになるもの(義眼台)を入れるのですが、異物に対して体は拒否反応を示し、出来るだけ外部に出そうとするのです。
もともとの眼球には目を動かす筋肉(外眼筋)がついていますが、眼球摘出後にはこれらの筋肉の役割はありません。
30年くらい前にはマグネットを含有した義眼台を挿入することがあったようなのですが、数十年経過し画像診断技術が発達した現代ではMRIが非侵襲的検査として重要な役割を担っています。脳ドックなどでよく使われています。
ところがマグネットの義眼台が入っているとMRIは撮ることが出来ません。
CTで代用となると毎回放射線被曝することになりますし、そもそも大事な情報をとることが出来ません。
OFC東京の開業から義眼台摘出希望の方がすでに複数名いらっしゃいました。
当院ではマグネット義眼台の摘出手術を行っていますので
同様のことでお悩みの場合にはお気軽にご相談ください。。
また手術動画についてもアップしていますので、ご興味のある方はご参考になさってください。
バセドウ病眼症への治療についての動画
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
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公開日:2018.09.25
留学で分かった日本の素晴らしいところ
前回は米国についての勘違いについて書きました。
今回は留学して改めて感じた日本の素晴らしいところについて書きたいと思います。
日本の素晴らしいところは、なにをとっても食事のおいしさではないでしょうか。
LAでも日系スーパーがあるので日本の食材が手に入ります。
まだ獺祭が手に入りづらかった当時、日系スーパーに山のように獺祭が売っていたことにビックリしました。
お刺身なんかも買えるんです。惣菜コーナーにはお寿司も売ってます。
でもお刺身、空輸で日本もしくはハワイから来たものなので、生食は可能ですが鮮度はイマイチでした。
日本と米国西海岸。同じ太平洋に面したロケーションであるので、魚はいっぱい取れるはず。
でもおそらく取り方と管理の仕方の問題で、お刺身に適する魚にならないのでしょう。
取れているはずの魚の刺身を日本から空輸する状態、すごく不思議に思いました。
6-8月の風物詩である枝豆は、僕の大好物です。
枝豆って、生と冷凍で全然味が違いますよね。
米国でもEdamameとして有名なのですが、剥いた枝豆が冷凍食品として大きなパックに入っているものしか売っていません。あれだけ大量に売っているのだから生の枝豆はないかと探し歩きましたが、どこにも売っていませんでした。
留学終了後に日本に帰ってきて生の枝豆を食べて、とてもうれしかったです。
そして最も日本が素晴らしいと感じるもの。
それはフルーツのおいしさです。
米国にもフルーツはあります。
むしろ大量に売っています。
ただ、モモにしてもスイカにしてもメロンにしても甘さが足りないのです。
日本に帰ってきて、甘さが倍くらい違うことに驚きました。
その点で考えると、世界中を学会で回ってますが、日本ほどフルーツがおいしいところはないように感じます。
日本のフルーツ、海外の人たちに是非一度食べてもらいたいです。
徐々においしいことが認知され、そのうち大きな輸出品になるような気がしています。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
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