公開日:2019.12.12
外科医の手術の腕の上げ方
OJTって聞いたことありますか?
OJT(On-The-Job Training)とは実務を通じて業務を教える方法で、従業員の育成方法の一つです。
https://www.dodadsj.com/content/181221_ojt/
医師のスキルは内科的なものと外科的なものに分かれます
内科的、というのは、薬で治す方法
食事療法なんかも、内科的治療に入りますね
言ってみれば、外科的治療以外のものですね
で、その外科的治療とは、血が出るような治療を指します
つまりメスやハサミで身体の一部を切るような治療ですね
眼科医は、基本的に外科医になります
眼形成外科も同様ですね
この外科的治療というものは
どうやっても手術をやること以外ではキチンとした経験を積むことが出来ません
縫合の練習をしたり
豚の目を使って白内障手術の練習をすることはあっても
細かいところとなると全く人体とは違うのですから
どうしても事前準備は限られたものになってしまうのです
つまり実地でたくさん経験を積むことが良い外科医を作るコツになります
まさにOJTでしか、上達しないのが外科
さらに言えば医者自身のキャラの違いもあります
中学校の同級生を想像してもらうと分かりやすいのですが
事前準備でしっかりと動画を予習して万全で望む人もいれば
一度見ただけで出来る気になってオペに向かう人もいます
石橋を叩いただけで渡らないタイプ
エイヤッ!ズバッ!と切ってしまうタイプ
などなど
思い返せば僕自身は一度見ただけで出来る気になってオペするタイプでした
どんどん手術したからこそ、上手くなっていったのだと思います
手術の腕というのはどれだけエラーをしたか、で決まります
こうやったらこう失敗する、ということを理解して初めて
その危険を避けられるようになります
レースゲームと一緒なのですが
いろいろ失敗してコースの構造が分かると
良いタイムが出せるようになるのです
テストと同じと言ってもいいですね
同じテストを何度も繰り返し受ければ
誰でも満点近く取れるようになりますよね
僕の手術が早くて上手な(と言われる)のは
今までの患者さんには大変申し訳ないのだけど
そういう合併症を沢山作ったからなのです
だから最短距離で手術を終えることが出来るのですね
エラーを体験することが良い外科医になる条件だとすれば
手術を沢山やることがその近道になります
当院は2018年6月から2019年5月までの1年間で3300件超の手術を行いました
これは白内障や緑内障、レーザーなどを含まず
眼形成手術のみの件数になります
どこかの大学病院眼科よりもよっぽど多い数ですし
単科として眼形成のある聖隷浜松病院や愛知医大の数倍の数になります
国内だけではなく、世界中見渡しても相当上位に当たるのは間違いありません
そして予約状況をみると、まだまだ手術件数は伸びていくと思われます
手術数の多い医療機関の手術成績が良いのは当たり前
同じような繰り返すことの意味を分かって頂けたら、嬉しく思います
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
OurAgeに特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VSOJ
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公開日:2019.12.10
来年の国際学会
来年は国際学会が目白押し
クリニックを留守にしないといけないので
いいんだか悪いんだかわかりません
4月 アモイ
5月 ソウル
6月 ロンドンとケープタウン
9月 トリノ
10月 ラスベガス
11月 マニラ
うーん
正直、書き出してみると相当大変。。。。。。
でもいろいろな土地に行けるのが学会の良い点でもあるので
頑張って発表して、都市を見て勉強してこようと思います
僕がただ海外に行って、クリニックを閉めているだけだと
患者さんへのサービスは低下してしまうのですが
海外で見てきたものや体験した新しい知識を基に
最先端の医療サービスを考えていきます
そうすると皆さんにも還元することができると思いまーす
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公開日:2019.12.07
先週は九州出張でした
以前から続けていた九州での出張手術
だんだんとクリニックが忙しくなってきたので
しばらくやめていたのですが
先週、久しぶりに行ってきました
僕、九州好きなんですよね
食べ物美味しいし、安いし、ノリはいいし、人は良いし
皆さんにもおススメです
今回、お邪魔させていただく眼科は
八女にある鶴丸眼科さん
https://tsurumarueye.com/
鶴丸先生に手術教えてと頼まれて、もう5年くらいになるかもしれません
前職の公立八女総合病院眼科部長でいらしたときから招聘いただいています
鶴丸先生は白内障、硝子体、緑内障、涙道、さらに眼瞼下垂の手術もいっぱいされていて
僕の出番は少ないのですが
内眥形成など、すこし難しい症例の手術依頼を頂きました
もう一つ、行かせていただいたのは龍眼科さん
https://ryueye.com/
3世代前から柳川で開業されていて
一時は1日に300-400人も診ていたんだとか
最近、バリバリの若先生が戻られて、クリニックが豪華になっています
それぞれの眼科さんで1日20程度の手術をさせていただきました。
夜、先生方とお食事をしたのですが
お邪魔したのが、中洲にある鮨さかいさん
https://goo.gl/maps/xyHVgdRkuLzjc4XM7
以前から☆1つ星でしたが
このたび☆3つ星になったんだとか
ここ、本当に美味しいし、何よりステージ感が素晴らしいです
現在3-4か月待ちだそうですが、
是非、行ってみてください
僕が日本で一番好きなお寿司屋さんです
あ、ちなみにミシュラン☆の1,2,3の意味の違いってご存知ですか??
もともとミシュランはタイヤメーカーだったので
遠出してもらうと、タイヤが減って売り上げが伸びます
だから遠出してもらうために
“るるぶ”みたいなのを作ったのがミシュランガイドの始まりだそうです
☆1つは、その分野で傑出したお店
☆2つは、その地域に行ったら足を運んだ方が良い店
では☆3つは何だと思います?
☆3つ星の意味は、、、、、
その店に行くために旅行を計画する価値のあるお店
鮨さかいさんの予約が取れたら、お店に行くために日程をあけて出かけましょう!
居酒屋ではこちらがおススメ
目利きのたかし
https://goo.gl/maps/PMi9CZdvZD1fCQNX7
ここはオリジナル料理やお刺身がおススメです!
今度は4月に行く予定です!
2つの眼科では鹿嶋診察はしていませんが
先生方に相談すると僕に連絡が来ると思うので
もしなら行ってみてくださいね
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
OurAgeに特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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現物
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公開日:2019.12.02
なぜで講演会を自腹でやるのか
医者の世界には勉強会がいっぱいあります
それこそ毎月のように
緑内障、黄斑変性、白内障、硝子体
こういう講演会はすべて製薬会社や手術器具メーカー主催です
講演会の費用、ホテルの会場を2時間くらい使うと
場所にもよるのですが大体100万くらいかかります
その他に講演会の案内を送らないといけないので
その費用に数十万
懇親会までするのであればさらに数十万
ざっと200万ちかくかかるのです
それだけ費用がかかるので
メーカーも主催するのであれば
しっかり自社の宣伝をしてもらわないと困ります
だからこそ、講演の内容はその分野に限られてしまい
同じような話をいつも聞く、ということになります
だからもちろんメーカーの利益にならない患者向け講演会なんかほとんどありません
数年前は僕もメーカーを入れて講演会を開催していました
でも行うとなると、メーカーから自社の製品を絡めて、という要求がきます(ごもっともです!)
これで演者の先生と講演内容を選ぶのに非常に苦労しました
なんせ、眼形成は手術器具も薬剤も使わず、腕一本でどう出来るかの世界だからです
製品の宣伝になるようなことは講演できないのです
そのときにふと気づいたのですが
メーカーは無理やり自分の製品を入れてくれと要求しないといけないので担当者は不幸
世話人は、無理やり講演内容に製品をいれないといけないので演者・演題選びに苦労して不幸
演者は、無理やり講演内容に製品を入れないといけないので不幸
参加者は、無理やり入れられた製品の宣伝を聞かされるので不幸
関係者全員が不幸になる枠組みだったのです
だったら自分のところでお金出してやった方がよい
前から何度もどこでも言っていますが
僕はお金を残したいわけではなくて
眼形成が当たり前の世の中を後世に残したいので(眼形成のザビエルになりたい)爆 笑
売り上げたものを次の展開のために使うのは何にも苦になりません
だとすると、自分で主催したほうがよい、という結論に達しました
実際に自腹でやるとなるとホテルである必要は無く
むしろ立地の良い、貸会議室で良くて
値段も安く上がるし(大体2-3時間で30万くらい、郵送の費用が40万くらい?懇親会含めても100万あれば足りる)
演題や内容も自分で選べる
演者の先生にも好きなことをしゃべってもらえて
メーカーに負担を強いることもない
僕の負担が増えるだけですが、そこに痛みはない
関係者全員、ハッピーじゃん!笑い泣き
講演会を主催することで、参加者のホンの一部の方が
困った症例が居たときに送っていただけたら(手術患者さんが受診してくれたら)
それで十分ペイしますから
実際には、長期的にうちのクリニックにプラスにもなるはずです
そういう世の中の仕組みを変えつつ
関係者全員ハッピーという枠組みを考えて実行することが
僕の生きがいなのです
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
OurAgeに特集していただきました
ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
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公開日:2019.12.01
眼形成手術研究会を開催しました
昨日は眼形成手術研究会を開催しました
参加者は60人超
すべてドクターです
今回の講演内容は、バセドウ病ではなくて、眼瞼下垂の話でした
演者は横浜桜木町眼科の林憲吾先生と岡田眼科の宮田信之先生と私鹿嶋でした
林憲吾先生は
聖隷浜松眼形成眼窩外科の同門の先生で
論文もいっぱい書いているし読んでいるし
開業しているのに、いまだに研究をしている素晴らしい先生です
手術の術式の違いについてご講演いただきました
横浜桜木町眼科
http://sakuragicho-eye.com/
眼瞼下垂手術数 1500件くらいのようです
おそらく国内2位の手術数
岡田眼科の宮田信之先生はCO2レーザーを使用したミュラータッキングという方法で有名な先生です
ご自身が行っている手術や最近の活動についてお話いただきました
ドイツの学会では賞を取ったとのことです
ご自身の施設での眼瞼下垂の手術数は2000件くらいあるとのこと
おそらく国内1位の手術数
岡田眼科
http://www.okada-ganka.com/Dr/doctor02.html
最後はOFC東京の私鹿嶋がおまけとして講演させていただきました
我々の手術数は、前橋と東京、合計で1300件 おそらく国内3位だと思います
演者3名で、眼瞼下垂手術件数・国内1-3位独占です
僕の内容は、眼瞼下垂の手術時の鎮静方法と自費の眼瞼下垂手術
国内で、鎮静をしながら局所麻酔の手術をする先生は少ないのですが
当院では完全に鎮静をかけた状態で手術を行います
なので、当院でする手術はほとんど無痛なんです☺
その方法を眼科の先生方に教えたのですね
もう一つのトピックは自費の眼瞼下垂手術
眼瞼下垂手術はまぶたの形を作る手術なので
こだわりが強く、お金を払っても良いという方には自費の手術を勧めています
その適応の違いについて解説しました
これらの講演会、皆さんの勉強になるために行っています
通常、こういう講演会は、製薬会社にお金を出させて行うことが多いのですが
本会では開催費用は世話人もち
前回は当院で、今回は林先生にもっていただきました
次回の記事で、どうして共催を入れないで講演会をするのかの話を書きたいと思います
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群馬大学 眼科 非常勤講師
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公開日:2019.11.22
眼形成は3Kなのか!? 眼科の中での眼形成のポジション
講演会でも少し話しましたが
眼科の中にはいくつも専門分野があります
眼科は眼科じゃないの?
と思うかもしれませんが、
眼科の中にも
白内障
硝子体
角膜
緑内障
など、細かく分かれた専門分野があるのです
例えば群馬大学なら硝子体
各大学が得意とするのはその教授の専門分野であることが多いのですが
3代遡ったところから群馬大学眼科は硝子体で有名なのです
どの組織でもそうですが、お互いをみるのにモノサシが必要ですから
そういうところの価値基準は専門分野でどれだけ出来るか、になることが多いのです
群馬県なら硝子体手術が上手に出来る、
もしくは難症例も手術できる、
もしくは硝子体で論文を書いている
などといったことが、エラいドクターの基準になります
そういう組織では、モノサシに当たらないものは
ゴミのように扱われることがあります
僕が研修医のころの眼形成がそうでした
僕らが行う手術の中に骨を削る手術があります
いまでも鮮明に覚えているのですが
研修医のときに、上の先生がそういう手術のことを「大工みてーな仕事、眼科医のやることじゃねえ」
と蔑んでいました
まだ右も左も分かっていないころなので
単純に「そーなんだ、やるもんじゃないんだ」と思っていました
眼形成は出血もするし、時間もかかるし、手術料も安いので
眼科医がやる必要はない、形成外科医に任せておけばよい、という考えだったのです
眼形成は3K(きつい、汚い、金にならない)と思われていましたし、今も思われているかもしれません
でも、まぶたも眼窩も、視機能と密接に関わっています
手術は視機能を上げるため行うものですから
もしくは手術で視機能が悪くなる可能性がゼロではありませんから
やはりそれらを評価することが出来る人が手術をしたほうが良く
そうなると眼科医がやった方がよい、ということになります
でも日本全国の眼科医からみて
眼形成は3Kだと思われています
だから、やりたい人が少ないのです
全国を見渡すと、ところどころ昔から眼形成をやっていた施設があるのですが
どこもかしこも後継者不足
人がいなくて学会にも、たったお1人で参加
そんな施設ばっかりです
それは眼形成が3Kであり
若者が眼形成で夢を見られないから、だと僕は思います
でも米国は違いました
こんなことがありました
僕が留学して最初の週
硝子体のセクションに行った時のこと
硝子体のDrに言われたのです
「お前、どこのフェローだ?なに?眼形成?いいなあお前、稼げて!はっはっは」
米国では眼形成は
短時間で稼げて、DQOL(医者の生活の質)も高く、患者満足度も高い
3高だったのです
なぜそんな違いが起こるのか
それは米国ではまぶたの手術のほとんどが美容の手術の扱いであり
ヒアルロン酸注入などの自費の美容の注射も行っているため、なのです
フェイスリフトなどの美容の手術は主に眼形成外科医が担っているのです
僕の目標は、ゴミのような扱いをされる眼形成でなく
米国のように皆にうらやましいと言ってもらうような眼形成
3Kではなく、3高の眼形成なのです
そういう未来が来れば、眼形成のドクターは増え
バセドウに興味がある若手も増え
全国各県に眼形成外科医がいるようになれば
患者さんが家具の隙間に落ちることも少なくなるはず
僕はそういう未来のために頑張ろうと思っています
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
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ついに眼症の手術を受ける/甲状腺疾患で涙目、眼球突出に! 50代ライターのバセドウ病眼症闘病記④
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
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