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ひとつのことにこだわるから出来ること
今回は少し変わった視点でのお話しです。
先日いらした患者さんに、また聞かれました。
「他の病院との治療法や入院期間が大きく異なるのは何故ですか?」
一般的には、眼窩の手術は眼球の後ろを扱ったり、頭蓋骨を扱ったりするため、1週間程度入院することがほとんどではないかと思います。
全国的にも日帰り全麻で眼窩の骨を操作している施設はないと思います。
ただ、世界的には一般的なのです。
それを導入しているだけです。
2007年~2009年の聖隷浜松病院への国内留学後、平均して年に4回程度、海外の学会に参加してきました。もちろん、毎回英語でのプレゼンテーションを行っています。
プレゼン自体も重要ですが、海外の学会の良いところは他の演者のプレゼンから国内の常識から外れた新知見をいっぱい吸収できることです。
何度も何度も海外の学会に参加しているうちに、留学の機会を得ることが出来ました。
2015年~2016年のロサンゼルス留学は、自分にとってとても大きな経験でした。
2002年に医師になりました。
どの若手医師も、たくさんの事を学びたいと思っています。
眼科であれば、水晶体、硝子体、緑内障、屈折矯正、斜視弱視、神経眼科、角膜など多岐にわたる専門分野がありそれぞれの勉強をしなければいけません。
全てをある程度出来るようになるためには、10年以上の時間がかかります。
自分の場合には4年目まではこれらの勉強を頑張りました。
国内学会で年間5回程度は発表していたので、かなり多く発表していた方であると思います。
ただ4年目の時点でそのような他の先生方も勉強している分野ではなく、他の先生が治すことが出来ない分野をやりたいと思い、聖隷浜松病院眼形成眼窩外科の門を叩きました。
この29歳の時点でいわゆる一般眼科を捨てた、ということになります。
それから11年、眼瞼・眼窩・涙道の眼形成分野のみに集中し勉強してきました。
現在41歳ですが、すでに10年以上のキャリアがあります。
より狭い分野に集中することで、その分野を深く掘り下げることが出来ます。
若い時点でそのような選択をしたことで、(比較的)若くてもすでにそれなりのキャリアを形成することが出来ます。
カウンターのある飲食店に行くことが好きなのですが
それは医者と板前さんはとても良く似ていると感じて
板前さんのプレゼンテーションが非常に勉強になるからです。
飲食店で例えるなら、ラーメンから鮨や天ぷらまで出す食堂よりも
ラーメンならラーメン、鮨なら鮨、天ぷらなら天ぷらに特化した方が、個々の味は良いというのは当たり前のことではないでしょうか?
若いころに眼形成外科に特化したのは、このような理由によります。
一般眼科は一般専門医レベルですが、眼形成領域では誰よりも経験してきたという自負があります。
だからこそ、当院での治療法は、他の施設と異なるのだと思います。
昨年度実績2000件(うち眼瞼下垂手術941件、眼窩減圧150件)
群馬大学 眼科 非常勤講師
帝京大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
アジア太平洋眼形成学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
https://www.oc-tokyo.com/wp/