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美容外科学会に参加して感じたこと
美容外科学会に参加して感じたこと
昨日美容外科学会に参加してきました。
参加したといっても講演に呼ばれて25分演者として話をしてきたのですが、その時に感じたことを書きたいと思います。
違う科の学会に行くのっていうのはほとんどないことなのでどんな器械が売られてたりするのかを見てみようということで
会場を歩きまわってみたのですがそのときに美容外科の学会の中で手術関連の器械展示がほとんどないということに気付きました。
眼科の学会に出ると全く違っていて器械展示はほとんどすべて手術関連のものが多いです。
他には点眼とか診察用の機械とかそういうものの展示はありますけれども
一番大きなウエイトを占めるのは手術関連の器械展示です。
ですが今回僕は内視鏡の前額リフトの器械を見たいなと思っていたのでそういう物品が売ってるかを探していたのですね。
そうしたところほとんどの器械展示がレーザー、その他には超音波の器具とか、あとは糸リフトの糸、そういったものの器械展示が多かったのです。
これが何を表すかというとおそらく美容外科の業界で手術が流行っていないということを表していると思います。
会場を見回したのですが右も左も若くてきれいな女医さんばかりでどこかのお嬢様っていう感じの人たちがたくさん参加していました。
逆に我々のグループにいるような質実剛健っていう感じの体育会系のドクターはほとんどいないように感じたのです。
ただ単に僕らがイモっぽいだけなのかもしれませんが(笑)とにかく、こういうふうに感じました。見てくれがすべてを表すわけではありませんが(笑)少なくとも何かを表します。
だとすると美容外科学会に参加している若くてきれいな女医さんたちというのは、あまり手術をがっつりやろうという心意気があるような方々には見えなかったのです。
美容医療というのはやってて自分も患者さんも綺麗になったら嬉しいですしやってるこちらも更に綺麗な状態を作り出したらハッピーです。
ですので最近の若い医師はものすごく大きな人数が美容医療に流れてしまっている。
そして大学病院に入る位置がとても少なくなってしまっているというのが業界内の社会問題として取り上げられています。
ここにおそらくそのの一端が現れていて器械展示が手術関連のものではなくレーザーや糸それからドクターコスメと言われている薬品など化粧品といったものに占められていたというのはそういう若いきれいな女優さんたち向けの展示だったのかなと言うふうに思うわけです。
確かに今後も美容医療が拡大して行くのは間違いないと思います。
ですが現状それ以上に多くの若い医師が美容医療にのめり込んでいるように見えます。
市場規模の拡大よりも参入者の拡大が多ければ、その業界はレッドオーシャンになっていくわけで、そのレッドオーシャンの中で非侵襲的な手技をやるとなると差別化は全くできないはずです。
差別化が出来ない若い美容医療医がたくさん増えたら少なくともその一部は破綻してしまうのではないでしょうか。
眼科医の業界っていうのは破綻するドクターがほぼいません。
眼科が流行らなくて廃業したというのは聞いたことがないんですね。人格的に何か問題があったりとかしてたとしても食っていけるの眼科の業界です。
眼科の破綻率を1%もしくはそれ以下とするとおそらく若くてその非侵襲的なレーザーとかしかできない美容医療医の破綻率は10%くらいになるんじゃないでしょうか?そんな業界僕だったら怖くて入れません。
もし業界全体がそういうふうにそういうところに向かっていくんだとすると取るべき策は二つあって、そういう若い美容医療医をたくさん雇うような業界の支配者の地位に就くか、つまりまさに鵜飼いのように鵜を働かせてその利益を取るようなポジションを取るのか、もしくは非侵襲的な業界の流れとは逆に手術だったらここに行った方がいいよねというポジションを取りに行くのかのどちらかだと思います。
手術だったらここだよねというポジションを取りに行くためにはたくさんの手術を経験しなければいけません。
ですが現状で美容業界の中では手術の件数が減り、手術自体が売りにならなくなりつつあり、そんな現状では美容業界の中にいてそのポジションを取りに行くことはできないのです。
翻って眼形成という分野ではいかがでしょうか。僕らは美容医療だけでなく保険診療を中心に据えて医療を行っています。
ですから病気で困っている手術を必要としている患者さんがたくさん来るのです。
おかげさまで昨年はまだ開業してなかった京都院を抜かして4院合計1万一千件を超える眼形成手術を行うことができました。これだけの数を行っている医療機関は国内どこにも存在しません。ダントツ日本一です。
先ほども言った通り手術の件数があるということはそれだけ技術が向上するということですから、当院で研修を受ければ少なくとも美容外科業界に居るよりも絶対的に手術の腕は上がるはずなのです。
今現在僕より年が同じかそれ同じかもしくは上ぐらいの先生で手術を得意にされてる美容外科の先生はそのまま引退まで手術をするし続けることができるでしょう。
ただし僕の年代よりも下の先生たちは手術件数が集まらないところで腕を磨いたとしても、ライバルになる同年代には僕が育てたオキュログループ卒業の眼形成外科医がいるわけです。
そんな中で手術ができるようになると思いますか?強みになりますか?絶対にならないのは自明の理です。
つまり美容外科業界はnon surgicalな非侵襲的な方向に向かっていき外科的なものから徐々に引いていく方向に、我々オキュログループはそれとは逆に手術をもっともっと突き詰め技術の腕を上げる方向に、僕らがとるべき道は美容外科業界とは真逆の道であり、そしてそれが社会が発展して行く未来の姿だというふうに感じたのでした。
2023年 手術実績 11,491件 (2022年1-12月)
うち眼瞼下垂手術 6,241件
元 涙道涙液学会 理事
元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)
元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)
元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)
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山本美憂選手との対談はこちら
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
東京MXで紹介されました
OurAgeにバセドウ病眼症の治療を特集していただきました
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