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メスやハサミの動かし方
メスやハサミの動かし方
以前からこのブログでもお伝えしている通り、全国の眼科医を受け入れています
全国の各県でしっかりした眼形成診療が出来るようになることが最終的に日本という国が良くなるという信念から来ています
全体の価値を上げるためには自分の持っている知識や経験を出し惜しみするのではなく、社会に還元していった方が何十年後に僕が死ぬときにより多くのものが日本に残っていると考えているからなのです
そんなことをしているので、たくさんの初心者の手術を見る機会があるのです
どの医者も、今までやったことがない手術の1例目は初心者ですから
みんな手つきはたどたどしいのですが
初心者のメスやハサミといった切る機会の使い方に共通の特徴があるのです
それは細かく細かく刃先を動かすこと
みんな切り方が細かすぎるのですね
細かい動きをすると、どうしても断面が凸凹になってしまいます
凸凹になればその分だけ組織は損傷して腫れが強くなり、断面積が大きくなるので出血もしやすくなります
僕の手つきはその逆なのです
出来るだけ1ストロークで長く切るようにするのです
そうすると凸凹が少なく、組織の損傷は少なく、断面積は小さく出来るので、腫れや出血が少ないのです
誰しもお刺身を切ったことがあると思うのですが
お刺身を切る時って、ノコギリ使うようにギコギコしないじゃないですか
ギコギコしちゃうと断面が凸凹になりますよね(子供の時にやったことある)
だからお刺身を切るときは柳刃包丁のような長い包丁を使って、1切りでお刺身を切り離します
そうすると断面が綺麗になるのです
先ほどの話はこれとまったく一緒なのです
断面が凸凹にならないように、1ストロークを長くする
場合によっては刃先の長さよりも1ストロークの方が長いくらいにするのです
ハサミで紙を切るときに、刃を閉じずにハサミだけ動かしても紙が切れることがあると思うのですがああいう動きをするイメージです
ただしただ大きく動かせばよいのではありません
サムライが刀を持って切るような動きではないのです
切るべき組織を、筋線維の1本1本、細胞の1個1個まで見極めて切るのですから
その動きは早いものではないのです
ゆっくり大きく切る
例えて言えば、寿司屋さんが寿司を握るためのお刺身を切る時の動きを想像すると一番近いです
ゆっくり、集中して、大切に切る
そういう動きをすると組織が壊れず、きれいな断面を作ることが可能になるのです
今回のブログは、一般の方へのものでもありますが、
若い先生向けに書いたようなものですね
そういう動きを意識して手術をしてもらえたらと思います
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2021年 手術実績 5,749件 (2021年1-12月)
現 涙道涙液学会 理事
元 群馬大学 非常勤講師(2014-20)
元 帝京大学 非常勤講師(2017-19)
元 アジア太平洋眼形成学会 理事(2010-18)
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